メルボルンLalor United Sloga FC・新倉拓歩選手のインタビュー
メルボルンLalor United Sloga FC・新倉拓歩選手のインタビュー
メルボルンのサッカーリーグ、State League 2のLalor United Sloga FCで活躍している新倉拓歩選手。
1年目はまさかの怪我でプレーできない事態を経験するも、オーストラリア・メルボルンが好きになって永住を考えるように。
愛すべきイケメン、メルボルンのサッカー王子。
エージェントを利用せずにチームを探し、チームの探し方・永住権までの進め方など、考え方にしっかりとした計画性を感じる選手で、他の選手が参考にしてもらえるところがたくさんあるお話しだと思います。
(意図を正確に伝えたいため、できるだけ関西弁の言い回しを残しています。)
オーストラリアを選んだのはなぜ?
なぜオーストラリアに?
なぜオーストラリアに来たかっていうのは、まずは短大の頃に3ヶ月間留学する機会があって、オーストラリアのアデレードを選んだんですよ。
めちゃくちゃ雰囲気とかよくて、オーストラリアいいなって気に入って。
その留学の3ヶ月の間に、サッカーもできたらしたいなって思ってた時に、ちょうどオフシーズンやったんで。
でもずっとしたいなーって思ってて、オーストラリアを選びました。
オーストラリアのサッカーについての情報はありましたか?
日本に居る時に、色々オーストラリアのサッカー情報とか調べてたんですよ、いうてー(そうは言っても)、わからないことが多くて。
調べてから初めて、リーグが州ごとでバラバラとか(プロのAリーグ以外は各州内のチーム同士での試合だけ)、名称とか。
ビクトリアだったら、ステートリーグとかって言うじゃないですか?
わからないですけど、クイーンズランド州とかやったら(また別の名前?)
(リーグの)構成とかもよくわからんっくて。
メルボルンを選んだ理由は?
メルボルンは、調べてたら一番チーム数が多くて。
なんか一番レベルが高い、みたいなこととか書いてあったのが多くあったので、それで選びました。
メルボルンに来る人って珍しくないですか?
実はスペインで1年やってたんですよね、オーストラリアに来る前に。
コロナが始まる前に、スペインでやってて、コロナでリーグとかがキャンセルになったんで帰ってきて。
(渡航制限が)開けるのを待って、またオーストラリアに来たって感じなんで。
(スペインには戻らなかった?)<記者>
スペインは残りたかったんですけど、オーストラリアだったらワーホリビザとか学生ビザとかいろんな種類があるじゃないですか?(長期滞在するためのビザの手段として)
スペインはワーホリは1年だけやし、学生ビザもちょっと学費が高かったんでっていうところで。
でもサッカーとかの環境とかは、めっちゃ楽しかったです。
めっちゃハイレベルではないんですけど。
スペインとの違いは感じますか?
向こう(スペイン)のほうが(オーストラリアと比べると体が)まだ小柄っていうのがあるんで、戦術的なんですよね多分。
で監督がもう全然ちゃうくて(違って)、スペインとかはもっと戦術的。
こっちはだいたいなんかエモーショナル(感情的)な励ましが多くて、戦術というか感情論。
試合前も大体言うことが一緒やし。
チームが決まるまでのこと
メルボルンに来てから順調でしたか?
先月で2年間経って、今3年目の年です。
1年目はAltona Cityっていうチームだったんですけど、そこでトライアル中に、右の膝の側副靭帯損傷して、そのシーズンはサッカーできず。
来て最初にトライアウトしたチームで、トライアウト中に怪我してしまって。
(接触があって?)<記者>
一応接触あって、スライディングで。。。
(日本ではありえないような形で?)<記者>
うーん、まあまあまあ。
その時に、やっぱフィジカル的にも、もっと強ならなアカンなとかも思って。
あと球際とか、もっと考えて。
無我夢中に全部突っ込んで行くんじゃなくて、ちょっと見ながら。
全然、それでも戦えるっていうか、球際強く行けって言われるんですけど、それ見ながらでもいけるかなって。
激しさは失わないって感じで。
病院はどこで行きましたか?
病院はこっち(メルボルン)で。
保険も入ってて、今はOSHC(Overseas Student Health Cover : 学生保険)に入ってます。
あんまり高いのに入らずに最小限で。
ボクびっくりしたんですけど、救急車呼ぶのに(オーストラリアは)お金かかるんですね?
10万円ぐらい、やばいですよね、そんなん払われへん思って、はよ入らな思って。
すぐ入りました。
僕もちょっと、今もちょっと適当人間なんですけど、前までもっと楽観的で適当やったんですべてが。
そういうのはちゃんとせななって、保険とかはちょっと自分で調べたりとか、まだするようにはなりました。
怪我をしてからどうしましたか?
1年なんもせずに。
彼女も日本人でサッカーしてるんで、こっちでメルボルンで。
その彼女の試合見ながら、仕事しながらとか、ヒマつぶしして、不完全燃焼って感じでしたね。
復帰から次のチームが決まるまでは?
怪我が治ったのは3ヶ月ぐらいなんですけど、シーズン始まって3ヶ月って、(シーズンの)終盤に差し掛かるってぐらいで。
そこでトライアウトしてもよかったんですけど、次のシーズンにフォーカスしようと思って。
自分でリハビリとかトレーニングとかしてたら、今のチームのLalor Unitedの監督から、いきなり電話があって。
練習参加して、その練習2・3回ぐらいのうちに、ちゃんと自分の実力を発揮できたんで、すぐサインって。
(なんで電話が?どうやって?)<記者>
いや、わかんないです。
Geelongとかを拠点にしてる、個人で(仲介)やってる子がいるんですよ。
多分その子が、Lalor Unitedの監督に、俺のことを言ってくれて。
その小柄な子とは、Corioっていうチームがあるじゃないですか?
そこに一緒に練習してた時があって、怪我明けから。
現在のチームと今後の展望
今のポジションはどこですか?
アタッキングミッドフィルダーNo.10とか、トップ下です。
だいたい自分が一番好きなポジション。
条件はどうですか?
去年は勝ち負けで(もらえる金額に)差があって、今年はちょっと良い条件を頂いていて。
そんだけ頂けるって、なかなかないかなと、日本では絶対あり得ない。
日本は逆にお金払って、チームに入ったりとかするんで。
なかなか夢のある環境やなと、自分が好きなサッカーで給料をもらって。
(家賃とか高いからマイナスになるんじゃない?)
自炊とか好きなんで、サッカーでの給料だけでしたらね。
今のチームはどうですか?
このLalor Unitedっていう(所属している)チーム、今年で2年目になるじゃないですか?
去年は7位とか中盤くらい(の順位)で終わって、あんまりパッとしーへん感じ。
(去年は楽しかった?)<記者>
楽しかったっは楽しかったです。
(去年は日本人は1人?)<記者>
去年はそうですね、あと1人、韓国人の選手がいて。
今年もいて、その子とは仲良く、たまに遊んだり、ごはん行ったり。
(去年と比べてチームは変わった?)<記者>
去年よりはマシになってます、もっとバラバラやったんで。
やっぱ走れることって大事やなって思います。
(選手も)3分の1ぐらいは変わりましたね。
でも変わるっていうのは、良いことやと思います、自分では。
より競争になるんで。
(今年はいけそう?)<記者>
他のチームもめっちゃ補強してるんで。
戦術的な面はどうですか?
今は、多分ハイプレッシャーにこだわってて、そのプレッシャーをかけるタイミングとかの戦術はあります。
監督とアシスタントコーチが、アシスタントコーチのほうがより戦術的な。
下のリーグになればなるほど、より走れへんく(走れなく)なったりとか、どれだけチームにコミットできるか、貢献できるかっていうのが、昇格する上でちょっと大事になってくるかなと。
システムをちゃんと守ったりとか、戦術を守ったりとか、一人一人がバラバラに動いてたらなかなか難しいんで。
試合中にヤジは聞こえますか?
自分らに対するヤジですか?
自分のチームの監督からは聞かないですよね。
先日のカップ戦の予選、すごく活躍されていましたが
あの日はまぁカップ戦っていうのもあって、気合い入ってました。
でも俺のミスで負けたんで。
1失点目は完全に僕のせいやったんで。
戦術的とかにはだいぶ良かったです、負けちゃいましたけど。
上のリーグでプレーしたいですか?
今のチームは、自分にとっては、ちょっと気持ちがラクすぎる。
(上のリーグに行けるんじゃない?)<記者>
多分上げれるとは思う。
もし今年昇格できひんかったら(できなかったら)、State1とかVPL2のチームに。
(今上がらないの?)<記者>
チームの監督とかプレジデントとかチームメイトとか、めっちゃ信頼頂いていて、めちゃくちゃ良くされているので。
なんか恩返しとかそういうのではないですけど、このチームと昇格したいなって思いは、めっちゃ強くあります。
もし来年日本に帰らなアカンってなったら、もう動いてるかもしれないですけど。
でもビジョン的には長く居る予定なんで、今はこのチームでがんばりたいなと。
まぁシーズン途中にでも、もし(機会が)あるんやったら、トライアルとかしようかなと考えてはいます。
(上に行けそうな気はするけど)<記者>
まぁ行けるかなーとは自分では思ってますけど、でもチャレンジしないとわからない。
去年1回、VPL2のチームと対戦する機会があって、カップ戦で。
その時はまぁ通用するかなーって、そんなにめっちゃ違いは無いなーって。
日本と比べると
日本との違いは?
サッカーは全然違いますね。
サッカーにほんまに大切なんて(大切なものって)、技術もそうですけどフィジカルとか、最近のサッカーって特にフィジカルとか速さとか求められるんで。
だって実際、別にオーストラリアと日本の代表とかって、そんな遜色はなくって、技術面とかどうとかも、そんな違い無いなと思いますけど。
(他の選手の話だと技術的に違うって聞きますけど)<記者>
実際違うんですよ、めっちゃ細かく言ったら。
でもそれを補うほどのスピードとかパワーは、オーストラリアにはめちゃくちゃあります。
しかも多分、ちょっとState Leagueとか(下のリーグ)になればなるほど、フィジカル系やったり、あんまり考えへん(考えない)サッカーなんで、めっちゃがっつり来たりとかしますね。
そこをちょっと一歩引くって感じじゃないですけど、ちょっと俯瞰的に見ながら、リスクマネージメントもしながら、プレーすることを心掛けてます。
危ないって思ったことは結構ある?
ありますあります、ありますいっぱいあります(笑)
でもそれほど、球際とかに積極的にプレーできる国柄・国民性というか、日本とは違う環境なんで、日本人としてはより頭を使うというか。
気を付けながら、より効率的にプレーできるようにって感じですね。
もちろん戦えない選手じゃないと、試合には出れないんで。
球際とかも、例えば、がっちゃんこするじゃないですか、ボール挟んで、足と足でボールが間にあって。
とかの場合(そういった場合)、もうパワーだけで行くんじゃなくて、ボールに当てる角度やったり、相手の体制とか見ながら、どっちにボール押したりしたら、こっちに転がってきやすいかなとかは、よう(良く)考えますね。
そう意味で、よく(頻繁に)より頭を使います。
感覚がほとんどですけど。
全然ハイレベルな選手ではないんで、僕自身が。
もっと上のチーム・NPLのチームとかとやってみたいって。
将来の話
この先の予定とか考えていますか?
ずっとサッカー、一択やったんですよ。
でも他のことも、もっと手を出していこうと思って。
なんか色々やってみたいんですよ。
今は永住権取りたいんですよ、めちゃくちゃオーストラリア好きで。
ずっとなんかお金頂きながら、サッカーできる環境も素晴らしいなって思ってるんで。
ここに住みたいなって思ってるんで、その永住権を取るために、Aged Care(高齢者介護)の勉強をしてます。
今学校行ってて、Aged Careの。
先月スタートしたばっかで、週2日のコースで1年半、ほぼ2年間のコース。
永住権は取れそう?
どうですかね?
ちょくちょく(永住権に関する条件が)変わるので。
でもそんな変わることを考えても、なんもわからないですよね。
政府が管理しているので。
僕もその勉強をスタートしたばっかなんで、これから情報収集とかを。
エージェントに話を聞いてみたり、もしかしたらクラブ側が、Aged Care(高齢者介護)のサポートのワーカーとして働ける場所をちょっと提供してくれたりするかなって、自分で考えてます。
スポンサービザだったり、今やったらなんか、永住権を自分でポイント制で申請する方法もあって。
そのために英語の勉強も続けてますし。
あんまり先のことを考えていない人もいますね
僕もでも実際そうやったんで、自分が楽観的なだけかもしれないですけど。
まぁでも早めに情報とかめっちゃ調べて、準備するってのは大切やなって、こっち来て気付かされましたね。
ワーホリからビザを切り替える時に、Archtectural Design・建築士みたいな、そういうのにちょっと憧れがあったんで、そっちのほう勉強したいな思って。
そっちも永住権の職業リストには載ってたんですけど、学費もめっちゃ高くて。
ちょっと現実を見て、とりあえず先にまず永住権を取る、まぁ取りやすいほうから。
永住権を取ってからやったら、授業料が半額になったり、半額以下になったりするし、全部の授業に出席しなくてもよかったりとか。(出席率が悪いと学生ビザに影響する)
いっぱいメリットが付いてくるんで、そっちのほうで攻めていこうと。
Aged Care(高齢者介護)って大変ですよね、色々な意味で
そうですね、僕もそういうの考えたんですけど、でもとりあえずやってみようって。
どうなるかわからないですけど。
親は将来について何か言ってる?
永住権取りたいなーとは、(親に)言ってるんですけど
今、Aged Care(高齢者介護)について勉強してる、とは言ってないです。
言えるんですけど、最近連絡取ってないです(笑)
こっちに住みたいとは言ってないですけど、向こうは多分わかってるとは思いますけど。
あっち(オーストラリア)に住みたいんやろうなーって。
オーストラリアが良いところは?
オーストラリアは、楽しいですよね。
日本でなかなか、働きながらサッカーって難しいんで。
(サッカーが基準に?)<記者>
今やりたいことと言えばそれ、それが基準に。
(サッカー辞めてたら?)<記者>
サッカー辞めてても、多分こっちに居たいです。
労働環境やったりは、いいなと思うんで。
メリハリがある感じが好きですね。
(日本で働いてた?)<記者>
いや、いうて(そう言いながら)働いてないです。
残業が多いとか、友達とかに聞いたり。
まぁでもあれですね、日本に居ても、オーストラリアにずっといるにしても、役立つというかどっちでも通用する、自分がしたいことを身に着けたいとは思いますね。
それが僕でしたら、建築士とか建物とか興味があるんで、そういうのをデザインしたりとか。
そういう学校とかは行きたいと思ってます、オーストラリアで。
日本じゃダメですか?
日本の難しいなって思うのは、年齢を気にするっていうところ。
30歳を超えて、そういう新しく勉強するとか、学校とかは日本ではなかなかできひん(できない)なーって。
そういう観点でも、オーストラリアで暮らしたいってのがあって。
こっちはどっちかっていうと、より実力社会って聞くので。
面接でも年齢とか聞かれないので、そういうのは逆に良い環境やなって思ってます。
将来について不安はある?
今まで(サッカー以外)別になんもしてこなかったんで、そういう部分でちょっと焦りはあるんですけど。
それをまぁ補えるのは、オーストラリアかなって。
まあなんかずっと新しい経験をしときたいなって。
それが今抱えてる不安ですかね、将来?
まぁでもみんな抱えてると思うんですよ、不安なんて。
サッカーで将来やってみたいことは?
オーストラリアで、監督とかやっても面白いなって思います。
日本人からしたら、どっちかって言ったら、戦術重視するじゃないですか?
(日本ほど選手が要求通りできないかもよ?)<記者>
育成年代から入っていかないと、(それだと)なっがいことになりますけど。
サッカーは続けていきますか?
引退とかあんまり考えれない、サッカーめっちゃ好きなんで。
サッカーはずっとしたい。
メルボルンでの話
ここに来て一番嬉しかったことは何ですか?
一番嬉しかったことは、サッカーでも嬉しいこといっぱいあって。
例えば、初めてサッカーでお給料を頂いたりとか。
そんなん、なかなか人生でないじゃないですか?
自分の好きなことでお給料もらうとかって、特にサッカーとか、プロでもないのに。
でもほんまに一番嬉しかったのは、最近、日本に居る大学の頃に出会った友達2人が、オーストラリアに遊びに来て。
でいろんなとこ、メルボルンのいろんなとこ、タスマニアも行って。
1週間ぐらい観光して。
(日本人の海外旅行って短いよね?)<記者>
短いですけど、でもやっぱりそれがいっちゃん(一番)楽しかったです。
なかなかそんな、友達と海外旅行なんて行けないですから。
僕も全然タスマニアとか行ったことなかったんで、もうほぼ(感覚的に)海外旅行みたいな、知らないところやったんで。
そういうのが新鮮でしたね、めっちゃ楽しかったです。
人が少なくて、自然が多くて、メルボルンとは一味違う。
ここに来て一番悲しかったことは何ですか?
やっぱり来て早々、トライアウトで怪我したこと。
めちゃくちゃ泣きましたもん、まさかと思って。
まぁでも、そのおかげで、めっちゃ下半身も重点的にトレーニングできましたし。
(細かったその時?)<記者>
もっと細かったです。
でまぁ球際行くところは行って、様子見るところは見てっていう、判断もちょっとづつできてきて。
オーストラリアで困ったことはありますか?
困ったことは・・・(回答にちょっと悩む)
今、実はあれなんですよ、ちょっと困ってて。
何に困っているかっていうと、ブリッジングビザ(次のビザに切り替えるまでの繋ぎのビザ)なんですよ。
申請して1ヶ月くらいですけど、学生ビザがおりてなくて。
(あんまり困ったことないですね?)<記者>
あんまりないですね(笑)
楽しいです、オーストラリア。
それぐらいですかね、将来の不安とかはありますけど。
もし永住権とれなかったらどうしようとか。
仕事はしていますか?
前までは、倉庫とかで働けてたんですけど、今、ブリッジングビザで、ビザのコンディション的に働けなくて。
そろそろAged Care(高齢者介護)に関わるバイトとか仕事とか、見つけれたらなーって。
そこで経験とか積んだら、スポンサービザやったり、もらいやすいんかなーって考えてるんですけど。
生活で気を付けていることはありますか?
ちょっと体格的には、(サッカーのために)大きくしななーって(大きくしないとなって)思ってます。
ちょっと細いんで、まだなってないですけど、どんどん大きくしていかななーって(大きくしていかないといけないなと)思ってます。
食べるもんはめっちゃ気付けてますね、最近特に。
ほぼ毎食、最初はサラダから入るって決めてるんです。
スーパーにバリューパックって、大きめの袋にいろんな葉っぱが入ってるやつありますよね。
あれ美味しいんですよ。
そこにトマトとか、アボカドとか、ちょっとナッツ系散らしてみたりとか。
気付けてます、最近は。
(ジャンクフードとかも食べる?)<記者>
やっぱみんなジャンクフード好きですね、特にオーストラリア人。
ケンタッキーとかピザとかマクドとか。
僕もめっちゃ好きなんですよ、元々ジャンクフード、ハンバーガーとかも好きですしポテトとかも。
でもこれ食べ続けてたら、不整脈とか起きやすい体質で。
病気ではないんですけど、たまに感じた時があって、そういう(不摂生な)生活してた時に。
サラダとか、ちょっと食に気を付け始めてからは、今はもう全然感じないですし。
そういうのちょっと気を付けてますね。
ちょっとしたエピソード
1回ポカリスエットのCM撮りに、メルボルンにきてはったんですよ会社が。
それのエキストラ出演で、ボク出たんですよ、ちょっとしか写ってないんですけど。
そこにサッカーしている(日本人の)選手がいたりして。
Facebookに書いてあったんは、サッカー・スポーツしている日本人を、エキストラで募集してますみたいなのがあって。
集まったのは8人ぐらい。少ないですけど、元々メルボルンでサッカーしている日本人もそんなめっちゃ多くはないんで。
他の日本人選手と付き合いはありますか?
あんまり・・・
だいたいの選手が、2~3年で帰っちゃうっていうのがあるから。
早かったら1年くらいで。
僕自身は全然ウェルカムなんですけど、無理に広げていこうとは思わないですね。
サッカーの試合を見に行ったりする?
たまに見たり、見に行ったり、オンラインでも見れるんで見たりします。
Bulleen Lionsとか、ほぼ毎年日本人の選手がいたり、ひとり中盤にうまい選手が居て、その選手見るのが好きやったりするんで。
メルボルンシティのユース年代、VPLに参加してるU23のチームとかも、上手い選手・若いけどうまい選手いてて、見るの楽しいです。
Aリーグの下部組織なんで、上手い子が多い。
彼女の話
オーストラリアには彼女と一緒に?
(彼女の話も載せたほうがインタビューの内容が繋がるので)<記者>
彼女は、僕がスペインに行ってる頃に、アメリカでサッカー留学みたいなのをしてたらしくて。
そんときは知り合いじゃなかったんですけど。
2人ともコロナで(サッカー留学から)日本に帰ってきて、帰ってきたら、たまたま家が隣りやったとか。
(どういうこと?ドラマのワンシーン?)<記者>
僕の実家が引っ越ししてて、留学してる間に。
僕が帰ったら、隣りの家にそこ子がいて。
2人ともコロナで帰ってきたんで、ちょっと不完全燃焼って感じやったんで。
コロナ開けたら(規制が解除されたら)、オーストラリアにサッカーしに行こうって、2人で。
彼女もメルボルンでチームを探して?
そうなんですよ、彼女も僕と一緒でDMから。
Facebookとかインスタで連絡取って見つけました。
1年目はスポンサーの数やったり、そういうのを見て多分チーム選をんで、自分でコンタクトを取ってトライアウトを。
2年目は僕と一緒で、電話かかってきて、そのチームの監督から、それでオファーもらって。
3年目はちょっと変わってて、シーズン終わった後に、国ごとのカップ戦、公式ではないんですけどネーションズカップみたいなんがあって、そこにフィリピン代表として出たんですよ。
フィリピンの友達とかがいて、日本人やのに、公式とかじゃないんで日本人でも出れるんですよ。
そこにフィリピン代表として出たら、今のチームの監督がその試合を観てて、オファーをもらったみたいな。
なんで、どこで誰が見てるとかわかんなくて、そんな公式の試合じゃなくても。
彼女も英語ができる?
ある程度全然。
2人とも完璧じゃないですけど、コミュニケーションとかはある程度。
2人で生活してたらラク?
家賃とかも半分半分とかなんで、家も探しやすいんで値段的に。
アパートの1室を2人で借りています。
でもシェアハウスもちょっと憧れますけど、楽しそうやしワイワイして。
こっちに来て旅行とか行きましたか?
この前のタスマニアと、1回アデレードとかにちょっと遊びに行ったり。
あとは彼女がフットゴルフをしてて、その日本代表なんですよ。
ゴルフのサッカーバージョンで、サッカーボールを蹴ってちょっと大きな穴に入れるっていう。
そのフットゴルフのツアーなんかで、シドニーに行ったり、フットゴルフをしに遊びに行ったりとか。
あとキャンプもたまに。
バララットのほうに、ちょっと綺麗な湖とかがあったりするんで。
車は彼女のお父さんが、こっちに遊びに来た時に買ってくれはって、それを使わせて頂いてる。
頭上がらないです(笑)
これから来る人に伝えたいこと
エージェントは要らない?
一番伝えたいのは、エージェント使わんでもいいよって、ことで。
もちろんエージェントを使う利点はいっぱいあって。
まず、(海外移籍に)ちょっと行ってみたいとか、サッカーしてみたいやったら、インスタのDMとかFacebookからで十分で。
そのチームの公式をフォローしてDM送ったり、自分のプレービデオを送ったりで十分なので。
とりあえず、いろんなチーム練習に参加してみて、できたら契約の交渉とかも、とりあえず自分でやってみて。
ほんまに無理やなって感じたら、それから(エージェントを)使ってみても遅くはないなと思うんですよ。
いきなり使ったら30万円くらい払わないといけないじゃないですか?だいたい。
メルボルンに来るのにエージェントは使った?
いや使ってないです。
最初に行ったAltona Cityは、SNSのDMから。
(連絡を取ったのはメルボルンに来てから?)<記者>
こっちに来てからです。
でも日本に居るときに、自分のビデオ集みたいなのは用意してました。
メルボルン・ビクトリア州の全チームリストアップして、カテゴリー別で。
で、どこのチーム行きたいかな?とか考えて。
スポンサーの数とかちょっと見ながら、ユニフォームにどんだけスポンサー付いてるかな?とか。
そういうので、行きたいチームとか探してました。
ちょっと自分で、どのくらいできるんかな?っていうのを試してみたかったってのがあります。
今までエージェントを使ったことは?
スペインの時に、僕もエージェント使って。
で、やっぱしあんま対応が、自分が満足するほどではなかったていうか。
おっきい額を払ったにも関わらず。
チームは探してくれて、チームも決まったんですけど、まぁいうて(そう言っても)それだけやなーって。
(練習に同行してくれたりするサービスもあるんじゃない?)<記者>
別にそんなん要らなくないですか?(笑)
エージェント使うメリットは、安心感とあんまり期待しーひん(しない)ほうがいいかなと。
でも、それでも安心感と、おっきいメリットはコネクションがいっぱいあるんで、もっと上のチームに行きたいって思った時は、めちゃくちゃアドバンテージあるかなって思います。
何かエージェントの良くない話を聞いたことがある?
いや特にないですけど、でもステートリーグに居る選手で、エージェント使っている選手から、(エージェントの)良い評判を聞いたことは無いです。
多分、NPLとかVPLとかに行ってからが勝負かなって。
エージェントを上手く利用出来たら、めちゃくちゃいいチームに入れたりするかな?と。
良い評判あります?特にそういうちょっとカテゴリー下の選手から?(質問を受ける)
(拓歩選手と同じ意見は良く聞きます。サービスの内容と比べて高すぎるとか。良くない話だと現地でほったらかしにされたとか、そういった話は聞きますが・・・)<記者>
これまでのキャリア
いつからサッカーを始めましたか?
小学校1年生、6歳とかから。
(やめたいと思ったことは?)<記者>
やめたいと思ったことはないですね。
めっちゃ厳しい環境とかにいたら、辞めたいって思ったりとかするかもしれないですけど。
僕の場合は、めっちゃハイレベルっていうわけでもないですし、ずっと楽しくサッカーできる環境にいたんで、高校とかも。
特に高校年代とかで、厳しいとこは絶対厳しいと思うんで。
それがサッカー好きな理由かなと思います。
高校の時は厳しくなかった?
京都の久御山と橘って知ってます?
自分の居た久御山が公立で、2番目(に強い)とかでしたね、京都で。
1番強いのが橘で、橘はどっちかっていったら規律が厳しかったり。
久御山っていうのは公立の高校で、ちょっと自由なスタイル、そんな感じやったんで。
(高校の時はレギュラーで?)<記者>
人数がめっちゃ多かったんで、多分3学年で180人とか。
スタメン・Aチームではなかったです、AチームとBチームのはざまぐらいにいまして。
大学の時は?
大学も別に関西外国語大学って、全然サッカーとか強くない大学やったんで。
スペインには元々行ってみたいなって、バルセロナが好きで、そういう憧れもあったんで。
(スペインで)やってみたいなっていう想いから。
それぐらいサッカーは好きですね。
新倉拓歩 / Takuho Shinkura
久御山高校、関西外国語大学出身。
京都紫光サッカークラブ・スペイン留学を経て、オーストラリアのメルボルンへ。
2023年のシーズンから、メルボルンのState League2、Lalor United Solga FCでプレーし、2024年も同チームで。