メルボルン Mill Park SC・藤波堅也選手のインタビュー
メルボルン Mill Park SC・藤波堅也選手のインタビュー

メルボルンのサッカーリーグ、State League 2のMill Park SCで活躍している藤波堅也選手。
気持ちの強さと戦う闘志を前面に出してチームを率いる、頼れてお茶目なチームリーダー的な存在。
オーストラリアのスタイルに合った、オージーにも当たり負けしないプレーができる日本人。
キャプテン・リーダーらしい考え方と行動を取りながら、笑いやチームを和ませるキャラを持つ、「オージーをも削る」熱いプレーが持ち味のキープレイヤー。
このインタビューの後に骨折、その後のCecil Earley Plate(ステートリーグの特別カップ戦)決勝も欠場せざる負えず、残念ながら今シーズンはプレーできなくなってしまいました。
先日お邪魔した試合の話
写真撮りに行った時、ウチのこと知ってましたね?
去年、オーストラリアに行こうと思って、たくさんいろんなこと調べてたんですよね。
ネットとかバーっといろいろ調べてて。
ウェブで調べると、上から順に検索結果が出てくるじゃないですか?
バーっとすごい見てて、LalorのS君の記事が出てきたんですよね、たしか。
それで記事を読んで、って感じだったと思います。
普通に面白いなって思って読んでたんで、知ってたっす。

結構そういうの、めちゃくちゃ調べるタイプなんですよ。
あんま無謀にこっちに来たくなかったんで、がーっと全部調べた上で来たかったんで。
Youtubeとかでも、そういう動画あるじゃないですか?
言っちゃ悪いですけど、ぜんぜん登録者数が少ない人のとかも見てたっす。
めちゃくちゃいろんなん見たんすよね。
Lalor戦のウォームアップ、すごい気合入ってたけど
(気合入れて)やってたっすねー。
あの時は相手がLalorで、絶対に負けたくなかったんで。

こっち来て4節目でLalorと当たって(今回は15節目)
それまで3試合、ずっと勝ってて、4試合目でLalorに初めて負けて。
2-1だったんで、別にコテンパンにされたわけじゃないですけど、ボールは持たれてたっすけど。
初めて日本人の選手ともやったんですけど、Lalorに日本人3人いるじゃないですか?
その3人がチームの中心でやってて。
なんか負けてんなーって、こっちは俺1人日本人で。
俺の前で日本語でしゃべってんすよみんな、それすごいむかついて。
「こいつらここ空くからここ行けば」みたいなの言ってんすよ、俺全部わかるじゃないですか?
そんなん聞いてるけど、でも英語でうまくチームに伝えられなくて。

結構普通にやられて負けて、めちゃくちゃ悔しくて。
前回Lalorとやってから、いろいろ変わったんすよ、もっとやんなきゃいけないなって。
本当、今回はまじ全員削ったろうぐらいの勢いで、絶対負けたくなかったんですよね。
(いつも練習の時からあんな感じ?)<記者>
いつもそうですよ。
いつもそうですけど、Lalorの時は特に気合入ってて。
チームメイトは、はっぱかけないとやらないんで。
ウォームアップからエンジンかけさせないと。
Lalorの日本人3人、良い選手なんで。
隙を与えたらやられちゃうんで、チームメイトにアップの時から結構「行けよ!」みたいな。

Lalor戦を振り返って
Lalor戦の時は、本当にちょっと調子良かった(笑)
Lalorの10番とマッチアップしたじゃないですか?
(ほとんど止めてたよね?)<記者>
そこは自信ある(笑)
日本人には負けられないと思って。
チームメイトもみんな言ってたっすけど、あれは危険な選手だって。

いつもだいたいサイドバックやってて、この前の試合(16節Western Eagle戦)は最後はセンターバックをやって、でも基本は6番ボランチなんですよ。
この前のLalor戦は、監督から「日本人のウインガーがいるから止めろと」。
(ポジション変更)よくあるんですよ、こんな感じで。
左のウインガーって、やっぱ良い選手がいるじゃないですか?
そしたら監督から「行けっ!」て言われるんで(笑)
今回はそれでマッチアップになって、めちゃくちゃ楽しかったですけどね。
まじで負けたくなかったですね、LalorのS君には。
うちのリーグ(State League 2)で無双してるじゃないですか?

でも最後やられたっすね、一番やられちゃいけない人にやられたっすね。
Lalorは良い選手揃ってるっすね。
日本人3人出てたじゃないですか?プラスもう1人いるんですよね?
最後、試合終わった後に話しかけてくれて、ちょっと話したんですけど。
日本人4人はダメでしょう?みたいな(笑)
日本人だけじゃなくて、他も割といい選手だったんで。
シュートチャンスもあったんで、シュート決めたかったっすけどねー。
点決めて、超あおってやろうかって思ってました。
くっそー!と思って。

メルボルンでのサッカーについて
ここでのサッカー、どんな感じですか?
めっちゃ楽しいっす。
めちゃくちゃ楽しいですね。
でも意外と、日本ともあんまり変わらないなって思いますね。
個人個人のレベルは日本のほうが高いですけど。
1試合の試合にかける思いみたいな熱、球際とか1個の勝負に対する気持ちは、オーストラリアのほうが強いですね。
「ここでこのボールを取る」時の気迫とか、そういうのは、オーストラリアの選手のほうが強いですね。
日本の友達とかに、「オーストラリアと日本のチームがやったらどっち勝つ?」みたいに聞かれるんですけど、俺は一概に日本が勝つとは言えないなっていつも言うっす。
絶対、絶対に技術とかは日本のほうがレベル高いっすけど、「どっちが勝つか?」っていったら、オーストラリアの強さもあるんで「わからない」って言います。

「こいつ下手くそ過ぎだろ」って人もいるっす。
それこそ、Western Eagles戦でゴールを決めて、パフォーマンスで宙返りした選手とかなんて、日本だとあのフィジカル、考えられないじゃないですか?
足元はめっちゃ下手くそですけど、あのフィジカルは(笑)
ああいうところがあるんで、一概に日本が勝つとは思えないし。
それがあるから、オーストラリアはめちゃくちゃ面白いなって。
1発があるんで。

まぁでもやってるスポーツは一緒なんで、そんな変わらないかなって思います。
オーストラリアでもサッカー面白かったなって感じで、日本でも面白かったし。
サッカーの種類はちょっと違うけど、やってるスポーツはサッカーで一緒だし。
メルボルンのサッカーのスタイルが、日本と似てるっていうのもあるかもしれないですけど。
特にLalorなんて、パスを回して繋いで、あれは本当に日本っぽいサッカーをしてるんで、凄い面白いなって思うし。
ああいうチームもあれば、ボーンって入れるチームもあって。
全部蹴るチームもあるし、すごい繋げるチームもあるし。
日本も一緒ですけど、こっちはそのギャップが激しいから、やってて面白いなって。

上のレベルがまだまだあるし。(State->VPL->NPL)
カップ戦とかで格上、NPLのチームとやっても、そんなに変わんないな、日本ほどギャップ無いなって思うんで。
上に行きやすいリーグなのかな?って思うっすね。
自分次第で上に上がっていけるんじゃないかなって思います。
上に上がりたいですね。
(NPLの試合は見に行った?)<記者>
R君のSouth Melbourneの試合、見に行ったんですけど。
レベル高いですけど、まぁ距離は近くは感じます。
South Melbourneのスタジアムあるじゃないですか?普通にでかいんですよ。
日本だったら、俺、埼玉だから埼スタとか行くんですけど。
そういうスタジアムで見るのは、もうトッププロ、テレビで見てる選手。だから「うわぁ遠いな」って思うけど。
メルボルンだと、友達がそこで試合に出てるし、行けない距離じゃないな、そこで俺もこの人たちとやりたいなって思ったっすね。
いつかそこへ行かないとなって、まぁでも考えること山積みっすね。
あそこまで行ったらYoutube配信とかあるじゃないですか?
そしたら日本の人たちも見てくれるし。

メルボルンで半年プレーして何か変わった?
変わったというか、気持ちの浮き沈みが激しかったですね。
オーストラリアって、みんな下手くそだし、レベルが低いとか言うじゃないですか?
こっち来て、最初はなんか「結構余裕じゃね?」とか思ってたんですけど。
でも、その基準がちょっと思ったよりも高かったなって。
もっと余裕でやれるって思ってたけど、ぜんぜん別にそんなに甘い世界じゃなかったって思うんですよ。
そこにびっくりして。

俺、結構考え込むタイプなんですよ。
何も考えてないように見えるって言われるけど、意外と繊細っす。
こっち来て、「上手いプレーをしよう」とか、「日本人っぽいプレーをしよう」みたいに考えて、最初の頃は結構うまくいかなかったです。
でも、「そんなプライドは捨てよう、自分のできることを精一杯やろう」って切り替えて。
ガンガンぶつかりに行って、削りに行って、闘ってっていうのを、一番念頭に置いてたら、良いプレーができるようになって。
自分のプレーを見てもらったらわかるんですけど、上手い選手じゃないんで。
闘って、ガツガツぶつかりに行って声出して、そんな俺のプレーを、みんな買ってくれてるっすね。

今の課題ってありますか?
守備のところに関しては、まだ上げていかないといけないと思うんですけど。
オーストラリアだからこそ、もっとボールを落ち着かせられないかなって思うんですよね。
日本だと、ボールを落ち着かせらる選手って多いじゃないですか?
オーストラリアの選手はバタバタするから。
もっと自分がボールを落ち着かせないといけないなーって思うっすね。
6番とかボランチやった時は、自分が拾って一旦落ち着かしてっていうのをやんないとなって。
日本に居たときから、自分はそこが得意じゃないんで。
一旦落ち着かせて散らすとか、もっと出来るようになんないとなって思ってますね。
それ課題っすね。

コンバートされることが良くありますが?
コンバートじゃないんですけど、サイドバックしかずっとやってなかったのに、こっち来て、6番もやるセンターバックもやる。
たまにレフトウイングもやるみたいに、全部任されてて。
それだけ多分信頼されてるのかなと。
結構難しかったっすけど、今後上に上がっていくんだったら、サイドバックじゃあ、やっぱビザ枠的にもちょっと難しいのかなとか思ったり。
6番とかでも使ってもらってるんで、そこで結果を出さないとなと思ってます。

(一番面白かったポジションは?)<記者>
サイドバックは慣れてるから、やりやすいっすけど。
6番はバシバシ潰しにいけるし、たくさんボールも関われるので面白かったすね。
センターバックは、自分は背も小さいのでちょっと難しかったすね。
ヘディングは割と自信あるんで、ヘディングは全然負ける気しなかったっすけど。
こっちは練習が週2日しかないけどどうですか?
もう1日、週3日は欲しいかなって。
でもある意味、週2日なのは、自分の管理的には有りなのかなって思ったりするっすね。
自分でできることがいろいろあるんで、結構自分に合ってるかなって。
(自分で何かしてる?)<記者>
めちゃしてます、走ったりとか筋トレとか。
日本にいるときは、練習で時間が取られて、疲れてて出来ないとかあったけど。
こっちだと、もっと自分にフォーカスしてできることがあるんで。
週2日は悪くないですね。
こっち来て思うのは、週2回の練習だから、その週2回の練習で、自分を出さなきゃいけないんで。
自主練で結構ガツガツいかないといけないなって。

どんなトレーニングをしていますか?
ウチの20番の選手覚えてますか?
あの選手に「ケンヤ、お前いつもどんなトレーニングして何食ってるんだ?」って、すっげー聞かれて。
「お前、なんで試合の終わりまで最後まで走って、パッパパッパ行けんだ?」みたいに、で俺のトレーニングの話をしたっすけど。
自分で考えて、月曜日は走りのトレーニングとか組んで、火曜日は練習して。
水曜日は何もしない日、木曜日は練習、金曜日は試合の前なんでちょっとアジリティを入れて。
土曜日は試合、日曜日は上半身の筋トレって感じです。
パッパパッパやって、ぱっと帰ります。
あんまり長くはやりたくないんで。

(結構しっかりトレーニングしますね?)<記者>
自分のサッカー人生の中で、結構プロになった友達がいるんすよ。
そいつらは、もっとやってるんで。
そいつらを見てたら、やらないわけにはいかないんで。
大学の同期だったやつは、卒業して栃木SCに行ったんですよ。
練習前に筋トレ、練習終わって筋トレ行く、そいつを見てたら、どうやってたんだろうなって。
日本人は多いですか?
State 2の北西リーグは、1チームに1人ぐらい、日本人選手が居る感覚なんで、こんなに多いとは思わなかった。
こんなに多いのを先に知ってたら、もしかしたらここに来てなかったかも。
違う州か違う国に行ってたかも。
(そんなに多いですか?)<記者>
想像の3倍くらい多かったっす。
来てすぐ、道端で日本人の人とすれ違ったりとかして。
普通にいるじゃんって。
観光とかワーホリで、こんないるんだ!?って。

ワーホリだけかと思ったら、サッカーしてる人もめちゃくちゃ多いっすね。
自分の周り、日本人だけで固めようと思ったらいくらでも固めれるんで。
サッカーの繋がりもすごい、なんだかんだ繋がったっすね
試合で会った選手とか、友達の友達がとか。
健太郎さん(大井健太郎)のスクールでも教えてるじゃないですか?
日本人のコーチたちとか、そこで会った人たちはみんな仲良いです。
NPLでやってる選手とかもいるんで、上の話とかも聞くじゃないですか?
それを聞くと、上でやりたいなって、さらに思います、頑張ろうって。

メルボルンの面白いところはどこですか?
乱闘とか面白いですね。
俺は行かないっすけど、たまに行くっすね。
ちょうどこの間のカップ戦で、めちゃめちゃ俺も喧嘩して。
俺の喧嘩がきっかけで、みんなが乱闘になって。

相手の選手がすごい押してきて、ファールになって。
俺が「ヘイ!」とか言うじゃないですか、「ファールだろ!?」みたいに?
そしたらそいつが「そんなのファールじゃないだろ、あぁ??」みたいなことを多分言ってきたんですよ。
最初は、英語で「いやいやファールだろ?」みたいなことをバーッて言ってたんですけど、そいつがずーっと言い返してくるから頭きちゃって。
俺、普段ぜんぜんそういうことしないんですけど、その時は頭にきて、全部日本語で文句言ったっす。
「お前がわりいんだよ、バーカ!」とか、ずーっとそうやって言ってたら、こっちが勝ってたんで、相手のイライラが溜まってきて。
試合終了間際とかに、急にバーンって当たってきて。
試合が終わったのに、チームメイトみんなが、ガーって飛んで来て乱闘が始まって。
みんな俺がやられてると、バーっと来てくれるんで(笑)

面白いなって思うのは、オーストラリアの人たちって、負けてもあいつら乱闘するじゃないですか?
負けていろいろやるって、ダサいじゃないですか?
それって負け惜しみじゃないですか?
だけどあいつら、負けてるくせにガンガンやってくるんで、もうあおりまくってやって。
そしたらもっと乱闘になったっす。
その時は俺は逃げたんですけど(笑)

(カードは出なかったですか?)<記者>
カードは出なかったですね。
「ロッカー戻れ!ロッカー戻れ!」みたいになって。
試合後、みんな握手するじゃないですか?だけどそれも無しで。
審判も「もういいからロッカー戻れ!」ってなって。
それは面白かったですね。
(乱闘はその時の1回だけ?)<記者>
いや、めっちゃあるっす。
でも俺が発端になったのはそれだけです。
他は加担してないです(笑)
他の時は遠くから見てたり、水を飲みに行ったりとかしてるっすね。
あいつら手出てくるんで、怪我したら怖いですからね。
チームについて
チームはどんな感じですか?
めちゃくちゃいいっす、でも最初はもっとよかったっす。
最初はもっと良い選手がたくさんいたんすよ。
(移籍しちゃったり?)<記者>
ウチの監督は多分、俺みたいに強く行ける選手が好きなんで。
上手いだけじゃ使ってもらえないんで、試合に出れなかったら、やっぱり「もう出て行く」っていう選手がいて。
今のスタメンなんか、半分ぐらい違うっす。

最初はアルゼンチン人の選手がいて、すごい仲良かったんすよ。
でも「もう俺はオーストラリアでサッカーしない」って、スペイン行ったんすよ。
多分ちょっとホームシックっぽくなったらしくて、英語がちょっと難しかったのかな?
アルゼンチンはスペイン語だから、今、スペイン行って仕事してるって。
すごい良い選手だったんですけど、サッカー辞めちゃったのかな?
たまにそいつから電話かかってきて話すんすけど、「Mill Parkどう?」みたいな、お前がいたほうがよかったよって(笑)
まぁでもMill Park、俺すごい好きっすよ。
新しいピッチで芝もすごい綺麗だし。
サポーターっていうんすか?地域の人とかも試合を見に来てくれて。
(ハーフタイムに観客とハグしてたよね?)<記者>
全然知らない人っすね(笑)
知らないっすけど、なんか覚えてくれてたりして。
あったかいってっいうか。

会長とかもすごい良い人で。
(ワーホリのセカンドビザ取得のための)ファームも紹介してくれることになったんですけど。
俺はシーズンの途中でチームを辞めて、ファームに行って、来シーズンに備えようと思ってたんですけど。(ビザの取得条件に必要な労働期間があるため)
その話をちょっと前に会長にしたら、それが監督に伝わって、監督からこの前LINEで、「お前なんで行くの?」みたいな、「シーズン終わってから行きゃあいいじゃん」みたいな感じで聞かれて。
会長がファームを紹介してくれるって言うんで、シーズンの最終試合が終わってすぐに行けば、12月の頭ぐらいには、上手くいけば戻ってこれるんで、じゃあそれでいこうと。
プラス同時進行で、遠くに行かなくてもいいように、その会長が近くでセカンド取れる仕事を探すから、ちょっと待っててって言われて。
会長とかも含めて、チームのみんなも優しいし、良いクラブだなって思うっす。

最初にトライアルに行ったClifton Hillってところは、なんかあんまり良いクラブじゃない感じで。
チームもあんまり仲良くなかったし。
他の人にもClifton Hillの練習行ったって言ったら、「あんまり良い噂は聞かないよ」って。
今のクラブはめちゃくちゃ仲いいし、遊びにも誘ってくれるし、めちゃくちゃ良いクラブです。
お金も、State 2にしては悪くないと思いますし、何より試合に出てるんで。
試合に出れなかったらもう最悪なんで、試合に使ってくれてるんで、そこもいいっすね。
トライアルには、たくさん選手が来ていましたか?
結構来てました。
2月の始めくらいにトライアル行って、俺はすぐ決まったんすけど。
俺が来てから、日本人も7・8人ぐらい。
中には去年VPLとかでやってた選手、めっちゃ経験ある選手も来たんですけど、それもダメで。
結果的に俺以外に日本人が1人、入ったんですけど、つい最近そいつもクビ切られちゃって。
その日本人選手も良い選手だったっすけど。
なんで俺が入れたのかな?とか。

試合給はいくらもらってますか?
実はこれ(金額が)上がって(笑)
最初、低かったんですけど。
2・3か月前ぐらいかな?
「ケンヤ、お前の給料上げるよ」って言われて。
State 2で1年目にしたら、いいんじゃないかなって。
俺はこれぐらいでいいと思ってるんです。
もし1年目でXXXXドルとかもらってたら、多分もう自惚れて、上のリーグに行かないですよ。
俺、多分「これでいいや」ってなっちゃうっす。
今、お金のことは正直まったく考えてないです。
サッカーでそんだけもらえてるだけでも嬉しいです。
同じ金額・待遇で、もし上のリーグから話があったもすぐに移籍するし。
(今シーズンの移籍は考えた?)<記者>
オファーがあったら移籍しようとは思ってたんですけど、オファーは無くて。
他のチームの練習参加とかも、行こうっていう頭になってなかったです。
1年目はもう、このチームでやろうっていうのもあったんで。
でも来年は、絶対上に行きます(笑)

自分からチームに提案したりする?
するする、めっちゃするっす。
それはもう日本に居た時から、やらなきゃいけないと思ってたんで。
サッカーはやっぱり、「話さないとできないスポーツ」だと思うんで、ずっとそれはやってきたんで。
「こうしてくれ」だとか、そういうこと言っていかないと、あいつらも認めてくれないし。
日本人で英語もあんまり話せないけど、そういうことをちゃんと言うからこそ、やっぱ信頼してくれるのかなと。
もし本当にわかんなかったとしても、ボードとか使って絶対に言うようにしてるっすね。
日本人で自分から提案してる選手は少ないと思うんですけど、やっぱそこで話さないで、試合終わって、あーだこーだ愚痴言うのは、俺は違うと思ってて。
試合中に変えないと意味がないと思うんで。

(積極的に提案するようになったのはいつ頃から?)<記者>
大学入ってからキャプテンとかやってて、自分の性格的にも、言いたいことは全部言うんで。
大学の時の監督も「ハーフタイムの時とか試合終わって、あーだこーだって言うんだったら、じゃあ試合中に変えろよ」っていう監督だったんで、大学に入ってからもっと言うようになったし。
まぁそういうのが結構大学で身に付いて、言いたいことは試合中にバッババッバと言うようになって。
こっち来てからは、試合中に言うのはちょっと難しいですね、ちょと難しいですけど。
乱闘になった時とか、ちょっとプレーが切れた時とかに、「お前こっち動け!、こっち動け!」みたいな、体を使って(ジェスチャーで)。
もし誰かがの「IF文」とか使って、「もしボールを持ったら、こっちに行く」とか言うようにしてるっすね。
溜め込むのは違うと思うんで、試合中に言わないと。
英語が喋れないのは、みんなわかってるし。
そんな奴がベンチで黙り込んでたりしたら、「こいつ使えないな」とか、あいつらも思うし。
英語が喋れないからこそ、ガンガン言わないといけないって、俺は思ってるっすね。

ずっとスタメンで出てますか?
全部スタメンです。
今んところ、交代とかもしてないです。
怪我とかもしてないです。
怪我してもやるんすけど(笑)
大きな怪我はない?
大学2年生ぐらいの頃に、足首やって半年ぐらい休んだことあったんですけど。
それからは1回も怪我はしてないですね。
自分なりにケアしてるし、怪我しないようなトレーニングも自分的にはできてると思うし。
防げる怪我はなるべく防げるようにしてます。
あとは根性ですね(笑)
たまにラフに、結構強く当たってくるやついるっすけど、そういう時はパッと避けるようにするとか。
練習だったら、ちょっと危ない時は行かないようにしてる?
行かないようにしてるっていうか、ちょっと気を付けてるっす。
でもこっち来て、なんか思ったより「フィジカル的にも通用するな」って思ったんで。
なんなら多分俺のほうが危ないぐらい。(俺のほうが危ないヤツ)
こっちきて、「こいつ荒いな」って思った人は意外といないですね。
俺のほうが、ガツガツ行ってるって感じで。
日本だったら、ガツガツ行く・行き過ぎると、「ほどほど」みたいになるんすけど。
こっちだと逆に、ガンガン行くと、もっと行けって言ってくれる。

外人の選手たちもみんな言うんすけど、日本人はそこが弱いって。
チームメイトに「お前はサムライだ」みたいに言われたことがあって。
「なんで?」って聞いたら、「日本の選手は強く・ハードにいかないけど、お前はそこいけるから、サムライだ!」って。
あ!そこ評価してくれてるんだって、嬉しいなって。
平行して技術も上げていかないととは思うんすけど、意外とフィジカル的には負けてないですね。
英語はどうでしたか?
サッカーの時は問題無いです。
プレーしてる時は、気持ちも乗ってるから、言いたいこと全部言えるし。
サッカー用の英語は、なんとなく覚えてきて、最近は問題なくババって言えるんですけど。
ロッカールームに入った時とかに、みんながバーっと話した時とか、もう聞くのに必死になっちゃって。
その時にパッと言いたいことが言えないのは、もどかしさがあるっすね。
でも、みんなの話が止まった時に、「お前ちょっと来い」って言って、ホワイトボードで説明しながらとかで会話はできるんですけど。
日本の時みたいに、意見が飛び交う中に自分が参加するっていうのは難しいっすね。
聞くのに精いっぱいだし、そこまで聞き取れないしっていうのが多いですね。

遊びに行ったりとかもするっすけど、呑みの場とかでみんながバーッて話始めると。
7人ぐらいで呑みに行った時は、全員オージーと外国の選手だったんで。
バーっと話し始めて、「あぁ?何言ってんだ?」みたいな。
全然わかんなかったっす。
1対1だったら、少しづつ喋れるようになってきたっすけど、1対2とか3人で喋るにしても、まだちょっと難しいですね。
チームの韓国人との会話とかはまだできるっすけど、イングランド人とか、すっごいわかんない。
オージーのイングリッシュは、ちょっとわかるようになってきた?、わかるようになってるかもしんないすけど。
イングランド人はまじでわかんない、発音かもしんないすけど?しゃべるのが早い?
とりあえず、ぜんっぜんわかんなかったっす。
もっとしゃべれるようになったら、楽しいんだろうなーって思いながら、いつも話してます。

年齢詐称疑惑&ドラッグ使用疑惑
Mill Parkに入った時に、「お前何歳だ?」みたいな話になって。
俺、自分だと全然思わないですけど、日本に居た時からちょっと年上にみられてたんですよ。
日本に居る時は嬉しかったんですよ、「あー年上にみられてる、大人っぽくみられてるんだ」って。
(こっちに来たら日本人ってすごく若くみられることが多いですね)<記者>
いや、こっちきたら、29とか思われてて。
最初来た時に「29だとか30だろ?」とか言われて、「まじで22だよ!」って言って。
「またー、うそうそ!」みたいに全員に言われて、免許証見せたりとかして、「お前マジかよーw」とか言われて。
わりと体もちょっと筋肉あるんで、「お前ステロイド打ってんだろ?」とかも言われて。
ちょっと笑い取ってやろうって思って。
「あー俺?打ってるよ」みたいに言ったら、ダーって爆笑で沸いたみたいな。
オーストラリアのやつらって、めっちゃゲラなんですよ、ちょっと面白いことボケたら、バーッて沸くんすよ。
そういう小ボケとかはたまにするっすね。
言っちゃえば、あいつらからしたら、日本だったら、日本語しゃべれない外人が、ちょっと面白いことを言うみたいな感じだと思うんすよ。
俺がちょっと面白い話とかスラングとか、ちょっと下ネタとか言うと、バーッて沸くんすよ。
たまにボケたりもするんすよ。

(愛されキャラなんじゃない?)<記者>
かもしんないすね。
面白おかしく。
なめられてるって言えば、なめられてるのかもしんないすけど。
サッカーになったら、バチバチ削りに行くっすけどね(笑)
恥ずかしかった話
練習が終わったら、いつもチームメイトに送ってもらってるんですけど。
そいつがその日いなくて、違うやつに送ってもらったんですけど。
普通、人に頼む時って、「Can I have」とかって、ちょっと丁寧に聞くじゃないですか?
でもその時、俺「Can I have」とか知らなくて、「PICK ME UP!」みたいに言ったんすよ。
そしたら、みんなにめっちゃ笑われて。
それって、日本語だったら「お前、俺を送れっ!」そういう感じじゃないですか?
それでみんなにめっちゃ笑われたのは、ちょっと恥ずかしかったですね。

カップ戦の決勝進出?
何の決勝なのか、よくわかんないっすけど。
先週、カップ戦勝って、まだ残ってます。
(カップ戦?NPLのチーム同士で決勝戦だったんじゃ?)<記者>
Dockerty Cupで、2つ格上のEssendon Royals(VPL2)とかにも勝って、結構上のほうまで、ベスト32ぐらいまで行ったかな?
上のほうまで勝ち残ったState Leagueのチームで、今カップ戦やってて。
まだ勝ち上がってて、次が決勝なんですよ。
(Cecil Earley Plate:Dockety Cup/Australia Cupのビクトリア州大会で上位に残ったState Leagueの8チームで争われる別枠の大会)
俺ら試合が、Dockerty Cup決勝の前座試合で。
女子のマチルダ?そこの超でかいグランドでやれるぞって。(オーストラリア女子ナショナルチームのホームグランド)
また気合入れていこうかなって。
でかいところでやるから、他のクラブの関係者も来るかもしれないし。
知り合いとか友達も見に来るって言ってたんで、ボコボコにしてやろうと思ってます。
でもメインの決勝の前に、俺らグランド荒らしちゃっていいのかなって(笑)
<記者>
Cecil Earley Plate決勝の少し前に、藤波選手が腓骨下部を骨折。
残念ながら決勝戦は欠場、今季の残り試合も欠場ということになりました。
決勝戦は相手チームにリードされる展開で、残り時間が少ない中、同点に追いつき、試合終了間際の逆転勝ち。
受賞式に加わる藤波選手の写真も撮らせて頂きました。

メルボルンを選んだのは
メルボルンに来たのはなぜ?
最初、大学に入った時点ではプロになろうとは思ってたっすけど、大学3・4年の時には、日本でプロになるのは厳しいなって思って。
ずっと海外でサッカーしたいっていう気持ちがあったんで。
大学の時の先輩で、リトアニアとか海外でプレーして、今シドニーでやってる人がいるんですけど、その人に色々話を聞いて。
他の国の話も聞いて、オーストラリアがお勧めだよってアドバイスをもらって。
お金の面でもいいですし、仕事も両立できるし、プラス英語を勉強できる環境があると。
英語については、今後話せないと話になんないなと思ってたんで、英語圏には絶対飛び込もうと思ってて。
お金とかいろんなこと考えた上で、オーストラリアに決めて。
メルボルンに決めた理由は、オーストラリアでもメルボルンが一番レベルが高いって、みんな言うじゃないですか?
それが理由っすかね。
大学4年の春先には、もうオーストラリアに行こうと思ってて、去年の夏頃にはオーストラリアって決めてましたね。
JFLとかでも引っかかればいいなって思ってたんですけど、オファーは無かったし。
ツテとか使って、練習参加とか、頑張れば行くこともできたかもしんないすけど。
仮にそれでギリギリプロというか、JFLとかでプレーできても、その先、俺は生き残っていけないだろうなって思ったんで。
それならもうオーストラリアに来て、英語プラス、サッカーでお金も稼ぐ、仕事もするっていうほうが、この先に繋がるだろうなって思って、こっちに来たっす。

エージェントは使いましたか?
使いました。
エージェント、使わなきゃいけないもんだと思ってたんです。
(どういう意味?)<記者>
エージェントは必須・エージェント使わなきゃ、チームとか入らせてもらえないと思ってたんで。
上に行くんだったら、絶対エージェントは必要だと思ってて。
紹介されたのはState Leagueのチームで、最初はNPLとかVPLレベルを紹介してもらえるもんだと思ってたんですけど。
でも銀行口座を作るのとか、空港でピックアップしてもらったのは、すごい助かりました。
英語がまったくしゃべれない自分からすると、でかかったですね。
(誰かからの紹介ですか?)<記者>
シドニーでやってる選手が、自分は使ってないけど「こういうエージェントあるよ」ぐらいの感じで教えてくれて。
けど高いっすね正直(笑)
いや、それは誰だって思うっすよ。
でもエージェントって、正直そんなもんじゃないですか?
(どこのトライアルを紹介してもらいましたか?)<記者>
最初、俺が来たのが1月の半ばで、最初紹介してもらったチームがState 1のClifton Hillっていうチームで。
来たばっかだったし、大学卒業してから実践的な練習とかあんまりやってなくて、練習も1人でしかやってなかったんで。
めっちゃ簡単に言ったら言い訳ですけど、全然慣れてなかったんで、あんまり調子が良くなくて。
結構最後のほうまで残ったんですけど、最終的に「ビザプレーヤーとしては取れない」っていう感じで言われて。
「じゃあ大丈夫です」って言って。
次に紹介されたのが今のMill Parkで、トライアルに行って、もう結構すぐ契約しようって。
トライアルはその2つしか行ってないです。

(エージェントを使わない手もあった?)<記者>
こっちでやってる選手とかに連絡して、そういうツテで行くっていう手もあったかなって。
シドニーには知ってる選手はいたんですけど、メルボルンには知ってる人がいなかったんで。
でもエージェントを使わなかった選手と話したら、「使わなくんて良かった」って、みんな言うっす、意外と良かったなって。
出来たら良いのは、「エージェントを使わないで自力で来る」、難しいとは思うけど絶対できる。
自力で来るんだったら、ほんとに全部自分でやるか、あとはツテ。
こっちにいる選手探して連絡してとか、大学までサッカーしてたら、ツテをたどれば絶対誰かいるんで。
上のレベルでやるんだったら、エージェントは要るかもしれないっすけど。
俺は来年も使うことになる気がするっす。
家族の反対は無かった?
親は、「行ってらっしゃい」って感じでしたね。
お母さんに関しては、「行かないでよー」って、ちょっと言われたっすね。
俺のおやじは、あんま反対はせずに、いつも結構やりたいことをやらせてくれてるっすね。
家族には感謝してます。
大学の同期とかチームメイトとかも、こっちに来るのすごい応援してくれました。
これからのこと
来季もメルボルンでプレーしますか?
上のリーグに行きたいっすね。
VPL以上、Stateは抜け出したいです。
セカンド(ワーキングホリデービザの2年目)を取らないといけないんで、ファームに行って帰ってきたら、すぐ来シーズンの練習参加をしようと思ってます。
来年Mill Parkにいることはないっすね、っていうかいちゃいけないっすね。
上に行けなかったら、戻ってくるかもしれないっすけど。
ビザ枠が難しいっすけど。(State1以上からビザプレーヤーの枠が少なくなる)
まぁ来年は、もっと自分の体的にはもっと仕上がってくるし。
(もう十分すぎるほど仕上がってないですか?)<記者>
まだまだっす。
まぁ来年はもっと、こっちのサッカーにも慣れてくるし、もっといいプレーできるかなって。
シーズンオフも勝負っすね、どんだけ維持できるか。
自分でやんなきゃなって。
お金よりレベルで考えたいですね。
もうちょっと歳とったらお金になるかもしれないっすけど。

メルボルンにはいつまで居る予定?
とりあえず来年は居るじゃないですか?
今の目標はNPLですけど、そこが目標っすけど。
もっと違う国でもやりたいし。
もう23歳なんで、サッカーやる時間ってやっぱ限られてるんで。
とりあえず、まず英語をこの1年と来年である程度喋れるようにして、違う国に行こうって思ってますね。
ヨーロッパ?いやまだわかんないです。
こっちの生活もすごくいいし、生活もわりと問題ないですね。
結構バイトのシフトとかも固定で入ってて、働いてて固定的な給料も入ってくるし。
サッカーでもお金をもらえてるんで。
日本にいるやつらに負けないように。
俺は、サッカー辞めたやつらの、勝手にそういうやつらの代表だって思ってるんで。
プロに行ったやつらは、もちろんみんなの思いを背負ってるかもしれないっすけど。
プロになれなかった人たちの気持ちも、めちゃめちゃわかるんで。
その人たちの気持ちも背負って、ぶちかまさないとなって。
スタイルは変えず、もっと上手くなりたいっすね。

メルボルン・オーストラリアに行こうと考えている人にアドバイスは?
もう来るしかないです。
なんだろうな?もし悩んでたら、絶対来たほうがいいっすね。
海外に行くことを、高校生の時に1回考えたんですよ。
だけどちょっとビビったんです。
みんな大学行くのに、一人だけ海外行くってなったら、ちょっと俺ビビっちゃって。
結局大学に行ったんですけど、その時に結構後悔があって。
あんとき行ってたら、もっと変わってたのかな?違うことがあったんだろうな?ってちょっと思ったりして。
そういう後悔があったんで、大学卒業したら絶対行こうと決めてたんで。
とりあえず来てみたら、なんとかなったし。
人それぞれかもしんないすけど。
きっと「何とかなってない人」って、言い方悪いっすけど、行動起こしてないからだと思うんすよ。
俺は、行動起こしたから、今何とかなってるわけで色々。
むちゃくちゃにでも話してたから、今こうなってるから。
とりあえず来て、人の目を気にせずガンガンいったら、絶対なんか起こると思うんで。
とりあえず来て、あとは「自分でなんとかしてみろ」って。

来てすぐの時はもう、仕事もチームも決まってなくて、めっちゃウツみたいになってたっすけど。
だけどこれじゃあ、来た意味ないなって思って。
ガンガンガンガン行って、レジュメもガンガン配りに行ったし。
そしたらやっぱ、うまくいくようになったんで。
悩んで日本で留まったとしたら、絶対後悔というか、行っとけばよかったなーって思う、それが一番イヤじゃないですか?
自分は「行っとけばよかったな」って、高校生・大学1年生の頃に経験したんで。
絶対後で後悔するから、後悔するぐらいだったら、ならもう行け行け、行け行け!ってなるじゃないですか。
ちょっとでも行きたいと思うんだったら、とにかく行って、無理だったら帰ってくればいいわけだから。
「俺はもうお手上げです」ってなったら、日本に帰って、そしたら何でもできるじゃないですか?
就職もできるし、サッカーできる環境だってあるし。
来て無理だったら、帰ればいいだけの話なんで。
考えずに来て「うまくいったら上手くいった」、無理だったら「もう帰る」、それでいいと思う。
高校の時の同級生でプロに行ったけど、戦力外通告でもう辞めちゃった選手とかいるんですよ、俺と同い年で。
プロに行って3年ぐらいで辞めちゃった選手とかいるんで。
あんな選手がもうクビ切られちゃってるんだな、っていう現実を知ってるんで。
っていう意味でも日本は厳しいなって、こっちでやってるほうが全然良いと思いますよ。
こっち来て良い経験してるっす、いろんな壁にぶち当たりながら。

メルボルンについて
来た当初、難しかったのは何?
やっぱ英語っす。
サッカーは全然大丈夫だたっすけど。
英語は今でも難しいですけど。
英語は、ほぼ勉強せずにオーストラリアに来たんで。
勉強しようしようと思って、してこなかったんで。
(高校で0限で英語の勉強があったんじゃあ?)<記者>
英検の勉強ぐらいなんで、ほぼ暗記みたいな。
英語力がほぼゼロの状態で来て、最初マジでわかんなくて。
中学・高校・大学と地元の埼玉だったんで、一人暮らしもしたことがなかったんで。
こっち着いて1週間、ホテルだったんですけど、ホテル着いて、あぁ俺生きていけるのかな?って。
飯も作んなきゃいけない、洗濯も全部しなきゃいけないって。

食べ物は大丈夫ですか?
ジャパレス(日本食レストラン)でバイトしてるんで、ほとんどまかないでまかなってます(笑)
俺、めちゃくちゃ食うんすよ。
「ケンヤこれいるか?」「これもいるか?」みたいに、みんな色々くれるんすよ。
冷蔵庫に、もらったまかない、めっちゃ有るみたいな。
なんで、自分でなんにも作らなくていい。
料理する時もあるっすけど、ほとんどまかないで賄えてますね。
メルボルン、日本食屋も多いじゃないですか?
別に食でストレスを抱えることはまったくないです。
(好き嫌いは?)<記者>
まったく無いです。
まじで困ること無いですね、今のところは。
困ることは、ビザ問題ぐらいです。
語学学校は行っていますか?
学校は行ってないです。
でもこっちで、大井健太郎さんの紹介で、英会話やってるんですけど、それやって結構伸びたっすね俺的には。
マンツーマンで結構伸びたんで、日本に居た頃から英会話とかやってたら、もっといい感じに来れたのかなって思う。
全部タラればの話ですけど(笑)
ほんっとに何もせず来たんで。

家はどんなところに住んでいますか?
Clifton Hillのトライアウトで出会った日本人選手の紹介で。
ちょうどその人が引っ越すんだけど、今の家が空くから入る?って聞かれて。
ホテルも1週間しかとってなかったんで、じゃあ入りますって言って、その家にずっと住んでます。
(シェアハウスですね?)<記者>
シェアハウス、っていうかシェアルームです。
うーん、いやシェアハウスはもういいっす。
きついっすね、いろいろストレスあるっす。
4人で住んでて、男2女2で住んでるんですけど、トイレが2人で1つなんですけど、朝とか出るタイミングがかぶって。
めちゃくちゃ仲も良いわけじゃなくて、ルームメイトはタイ人で、全員外人なんですけど。
その人は繊細というか、化粧とかする系の男の人で、洗面所とか長く使うんですけど。
トイレしたい時とかに、ずっと入ってたりとか、「お前ちょっと頼むよ~」って。
やばいやばいトイレしたいとかで、わざわざ下に降りてトイレ行ったりとかしてるんで。
俺なんでこんなに気を遣わなきゃいけないんだろとか?

来年は絶対、郊外に住みます。
シェアハウスじゃなくて、ホームステイとかしてみてーなとか思ったりしてます。
郊外に住んだら、もっと日本人も少なくて、がっつり英語でいきたいっすね。
出会った人と仲良くなりすぎて、ちょっと最近周りに日本人が多すぎて(笑)
英語をしゃべる機会は少なくないっすけど、多くもないんで。
もうほんと、朝起きた瞬間から英語を話す環境を選ぼうかなと。
仕事はすぐ決まりましたか?
来て2週間・3週間ぐらいで(笑)
今の働いているところにレジュメを渡しに行ったら、去年の12月にオープンしたんで来てくださーいって、日本人がそこでお店のビラ配ってて。
「俺仕事探してるんですけど」つったら、「今ちょうど探してるからこいこい」って、そこで決まったんですよ。
なんかうまくいってるっすね、神様が味方してくれてるっす。
(仕事探すの難しいってよく聞くけど?)<記者>
1月に同じ頃に来た友達がまだ探してるって。(現在8月)
他の子でも、バイトが見つかっても、シフト入らせてくんなくて、すぐ辞めさせられちゃったりとか。

大井健太郎さんのところでサッカーも教えていると聞きましたが?
■ 大井健太郎サッカースクール(メルボルン)
めっちゃ楽しいっす。
子ども教えるのにもやりがいありますし、教員免許も取ってて、将来的に先生やろうかなって思ってて。
今、凄い良い経験っすね。
日本語の子供たちと、こっちの子供たちと半々ぐらいで、すごい文化の違いを感じるんすよ。
ちょっとこっちの子たちのほうがファンキーっていうか、あんまり話を聞かない(笑)
日本の子たちは、結構話を聞く?うーんどうだろうな?
いうて小学校4年生10歳の子たちだから、ぜんぜんみんな話聞かないっすね、舐められてるっすね。
ちっちゃい子と喋る時が、結構難しいというか、あいつらは気を遣わずに話して来る(笑)
チームメイトの仲が良いやつとかは、俺に気を遣って、ゆっくり話してくれたりするんですけど。
子どもたちは、気を遣わないじゃないですか?
だからちょっとムズッて思ったりとか。
子どもの親とかと話すと、こっちのオージーの年配の人って、だいぶなまりあるじゃないですか?
おじさんとかが聞き取れなくて、「何言ってるんだろ?」って、そこも結構難しいですね。

U7~15まであって、俺はU10のクラスを見てます。
あの子たちからエネルギーをもらってて、ちょー面白いっす。
全然話聞かないっすけど。
地元の子もいるから、基本的に英語で指導するんで、英語で言わなきゃいけないんですけど、それが難しいっすね。
トレーニングの説明をしても、ぜんぜん伝わんない時とかは、日本人の子に日本語で伝えて、「これ言って」って、通訳してもらうこともあるっすね。
頑張って自分で伝えようとするっすけど、もうどうしようもない時は、たまに子供に頼ってますね。
「右にかわす」とかどうやって言うの?とか、子どもたちから学ぶことは多いですね。
オーストラリアって、子供にいろんなスポーツやらせるじゃないですか?
他のスポーツをするから、今学期は来るけど、来学期は来ないとか。
辞めちゃう子とかがいたら、結構責任感じるっすね、サッカー楽しませてあげたいのにって。
やっぱ「大井健太郎」っていう土台があるわけじゃないですか?
その人の下で今、働かせてもらってるんで。
ちゃんとメニューを考えて、ちゃんとサッカー楽しんでもらわないとなって。
やっぱり健太郎さんは、J1でずっとやってた選手だから、こっちでサッカー教室やってるって聞いたら、親は子供を連れて行きたいんじゃないですか?
(どうやって働くことに?)<記者>
健太郎さんが、メルボルンに居ることは知ってて。
仕事探さないといけないって時に、知り合いの人から、健太郎さんのサッカー教室にアプライしてみれば?って言われて。
(大井さんはどうですか?)<記者>
健太郎さんは良い意味でプロの選手じゃない、めっちゃオープンで良い人っす。
トップでやってた人っすけど、俺らと同じ目線で考えてくれるし、色々話してくれるめちゃくちゃ良い人っす。
みんな、良い意味で一般人みたいって言うっす。
めっちゃ尊敬してます。

ホームシックになったりしませんでしたか?
ないっすね、家族とか友達とか会いたいっすけど。
そんなめっちゃホームシックになったりとかは。
最初の1週間くらいは、ちょっとなったっす、でも今はまったく。
なんなら、日本とあんまり変わらないじゃないですか?
そんなに、「海外に来た」っていうギャップもそこまでなく。
しかも日本人も結構いますし、あんまり変わらずって感じで。
海外・ワーホリに行ったら、「自分がすごい変わった」とかいう人がいるっすけど、ほんとかよ?って思ったりするっすけど。
外人とサッカーとかして、考えることは多くなったっすけど、別にそんな、根本は変わってないっすね。
物価は高くないですか?
去年大学生だったんで、コーヒー買うのも渋ってたぐらいだったんで。
セブンイレブンの120円のコーヒーすら渋ってたぐらいで、洋服も全然買えなくて。
バイトはしてたっすけど、ご飯とかちょっと出たら消えるぐらいのお金だったんで。
だから今、変な感じっす。
こっち時給高いじゃないですか?
あんなにお金が無かったところから、いきなりこうやって、バーッてお金が入ってきて。
浮かれすぎてるかもしれないっす。
高いっすか?
いや、日本と変わんないと思うけど。
コーヒーとか、全然変わんないじゃないですか?
イタリアンとか食べに行ったら高いですけど、ランチとか今の日本でも10ドルぐらい?1000円ぐらいっすよ。
もらえる時給に比べたら、俺は日本より安い、物価は高くないなって思うっす。
まぁでも基本自炊なんで、節約しようと思ったら、いくらでも節約できる。
ごはんとかも好き嫌い無いから、同じものばっかり食べても大丈夫な人間なんで。
貯めようと思ったら、なんでもやれるっす、頑張れるっす。

どこか観光に行きましたか?
ほんと観光してないんで、カンガルー見に行ったぐらい?
シティーとか、シティからすぐのFitzroy、Carltonとかしか行ってない。
メルボルンに観光しに来たわけじゃないんで(笑)
日本でもっと準備しておけばよかったことは?
もう間違いなく、英語の勉強ですね、それは間違いない。
日本に居るときから、仕事とか前もって探せたなーって思うんで。
今の時代、インスタとかで余裕で繋がれるじゃないですか?
日本に居る時に探してたら、仕事が決まってた可能性もあったから。
もっと気楽に来れた可能性もあったなって思って。
こっち来た時とか、まじで何も決まってなくて来たんで。
もっと日本に居た時から、英語の勉強はもちろんですけど、仕事を探すだとか、住む家の手配だとか。
日本に居るときから探してたら、全部決まった状態で行けたんじゃないかって。
俺は、運良く家もすぐ決まったっすけど。
もし紹介してくれた人がいなかったら、多分、貯金崩しながらホテルで暮らして、家探してってなってたと思うんで。
オーストラリアに行く前に、「こんな家があるけど、どこがいい?」っていうサービスを、日本人がやってくれたらちょっと心強いかなって思います。
まぁ自分の目で、実際に見るのも大事かもしんないですけど、そういうこともうちょっとできたなって思う。
英語の勉強は間違いないです、それは間違いないです。
文法の勉強でも、固めてくるだけでも違うと俺は思うんで。
困っていることはありますか?
メルボルンの交通機関、めっちゃ困るっす。
電車とかバスとかも、全然時刻通りにこないし。
クラブに行くのに、Lalorっていう駅で降りるんすけど、電車がその前のThomastownっていう駅で、いきなり止まって走らなくなって。
練習に行かなきゃいけない時間になっちゃって、もうUberタクシーで行ったっすよ。
先週は、電車の修理があるからって1週間、その時はトラムで1時間かけて行ってたんで。
交通機関はイライラする(笑)

イヤだったことはありますか?
バイトしてて、シフト削られたとかですかね。
韓国人のシェフが色々決めてるんですけど。
そいつの友達をいきなり入れて、俺のシフトが削られて。
それ結構頭に来て、めちゃくちゃシェフを問い詰めて。
「俺シフト削られるぐらいだったら、仕事辞めるよ。新しい仕事探さないといけないから。」って言ったら、シフト増やしてくれて。
いうて海外だから、イレギュラーめっちゃ起きるから。
差別されたことはありますか?
差別じゃないですけど、1回だけチームメイトにされたことがあって。
そいつはけっこう王様タイプのやつで、そいつと3人で車で帰ってて。
最後に「じゃあねー」って言うときに、「See you Chinese」(またね中国人)って言われたんすよ。
仲良かったんですけど、それはめっちゃ頭にきて。
「お前ともうマジ口きかないよ」みたいな、何て英語で言ったのかわかんないですけど、とりあえずぶち切れたんですよ、「俺ジャパニーズだから!」って。
そいつが降りるタイミングでそれ言われて、俺もドアをバーン!って閉めて。
そいつとはそこでバイバイしたんですよ、何も言わずに。
普通に中国の人に対しても失礼じゃないですか? See you Chineseって。
そしたらそのあと、そいつから連絡来て、「ケンヤ、ゴメン」って、本当にただ遊びのつもりでふざけて言ったんだって。
俺らの中では、そういった言い方で、ちょっとふざけて言うことがあるんだって。
お前にとってはそれはちょっとイヤだったんだな、ゴメンなみたいな連絡がきて。
「じゃあ、まあいいよ」って返して。
そういう嫌なこととか言われたりしたら、ちゃんとブチ切れるようにしてます(笑)
まぁ舐められないように。
日本人というかアジア人って、どうしても舐められるじゃないですか?
そういう時にそういうこと言われたら、ちゃんとブチ切れるようにしてます。
そこでへらへらしてたら、もっと舐められるし。
イヤだなって思うことは言うし、言いたいことは言わないとな、ってのは思ってますね。

(差別的な意味はなくて、わざとそういう形で仲の良い人同士でふざけることがあるので。仲が良い、笑ってくれると思ってるから、遊びでそんな言い方をしたんだと思います。)<記者>
ほんとっすね、それは今になってそう思うっすけど。
来た当初だったんで、結構頭きて。
それは遊びでも、俺はちょっと違うなって思ったんで。
俺、結構そういうの嫌なんで、言われるの。
それ以外は、試合中とかもそういう差別的な発言はされたことないし。
英語が分からないっていうのもあるかもしんないっすけど。
ネットショッピングの洗礼
このパーカー買ったんですよ、こっちで。
でもネットショッピングしたら、全然届かなくて(笑)
俺の家、マンションなんで、「そこのマンションには置いとけませんでした」みたいなので、荷物の追跡が止まったんですよ。
「不在通知が入ってる」って連絡がきたんすけど、郵便受けには入ってなかったんすよ。
自分でオーストラリアポストに行って、「このパーカーがどっかに届いてる」みたいな、そんな聞き方をしたんですけど。
「今どこにあるかわかんない」みたいなこと言われて、なんでか知らないですけど。
オーストラリアって、再配送もないじゃないですか?
販売元、オーストラリアポスト、宅配業者、全部問い合わせても、誰もわかんなくて。
「あ、おわったわ・・・」
うわー、めっちゃオーストラリアの洗礼受けてるなーって思って。
じゃあ「返金してもらおう」と思って、返金の連絡をしてる時ぐらいに届きました。
なんで届いたか、ぜんぜんわかんないです。

トラム・電車の罰金
トラムって、「ピッ」ってあんまりしないじゃないですか?
俺、結構しないんっすよ、で3回捕まったことあって。
(ICカードの乗車券を、乗る時・降りる時にタッチすると「ピッ」と音が鳴る。シティ内のトラムは一定エリアで乗車無料だが、その近郊の有料エリアでタッチしない人が結構居る、いわゆる無賃乗車)
1回目は罰金免れたんですよ、手紙が来て今回は無し(警告のみ)でって。
2回目は、普通にmyki(IC乗車券)にお金が入って無くて。
電車に乗ったら、たまたま捕まっちゃって、でもその罰金通知がまだ来てなくて。
3回目は、CarltonのVicroads(免許など車に関する管理をする企業)に、免許を取りに行こうとしてて。
Carltonってほとんどシティ、シティのすぐ近くじゃないですか?
シティの無料乗車ゾーンを、ちょっとだけ抜けたところなんですけど。
普通に乗ってたら、インスペクター(検査官)がパって乗ってきちゃって、Carltonで捕まったっすね。
来た瞬間にヤバイ!と思って、すぐ気づいてタッチしに行ったんすね。
そしたらお金が入ってなくて、改札機が「✖」になっちゃって、俺がタッチしてるのも見られてバレバレで。
「Wait!Wait!」(待て!)みたいになって。
「お前、カード見せろ」って言われて、こうなったらさすがにもう無理だなと思って観念して。

(捕まったらどんな感じで追及されるの?)<記者>
まず捕まるじゃないですか?
「はい、お前タッチして無いよね」って言われて。
「お前の生年月日とか見せて、銀行のアプリ開いて」って言われて。
そこで住所、名前、電話番号とか控えられて。
「じゃあ今からいくつか質問しますけど大丈夫ですか」って言われて。
「なんでタッチしなかったんですか?」って聞かれて。
「あー、忘れてました」みたいに言って。
最初の頃はとぼけて、「来たばっかでちょっとわかんなかったんですよ」って。
もうでも2回、3回って捕まってるから。
この前なんて、もう完全に白状して、「はい、もうタッチし忘れました、ダメでした、やる気無かったです」みたいに言って。
「どこに行く予定でしたか?」とか聞かれて。
ちっちゃいカードみたいなのを渡されて、「じゃあこれ、次からタッチしてね」みたいに言われて終わりです。
(なんで銀行のアプリを開かないといけなかったの?)<記者>
免許証持ってたら多分免許証だったと思うんですけど、その時はまだ持ってなかったんで。
(免許って車を買う予定?)<記者>
子供たちにサッカーを教えてるんで、Working with Childrenっていう資格を取得しないといけなくて。
(未成年に関わる仕事・ボランティアをする場合に必要)
それの申請に、身分証が2つ必要だったんで。
パスポートしか持ってないんで、免許証を取りに行って。
(罰金って今いくら?)<記者>
2回やられちゃったんで、罰金で600ドルぐらい取られるかもしんないっす。
罰金の通知、まだきてないんすよ。
あれって3ケ月後くらいにくるんっすよ。
1ケ月後くらいにくるのかなって思ってたら、3ケ月後くらいにいきなりきて。
やっぱり来るのは来るんだ~と思って。
罰金地獄っす。
学生時代のこと
高校はどこでしたか?
昌平高校ってわかるっすか?
中高一貫みたいな感じで、昌平中学に入って昌平高校に入ったんですよ。
わりとみんなエリートで、アルディージャのユースとか、ベルディとかいろんな有名なクラブ・中学校から昌平高校に来るんですけど。
俺らの学年は66人ぐらいで上の学年は70人とか、3学年で200人弱。
昌平高校は有名ですね
学校自体のレベルはめちゃくちゃ高いし、個のレベルがめちゃめちゃ高いと思います。
大学よりも昌平のほうが、全然レベルが高かったと思います。
みんないろんな大学行ったっすけど、昌平が一番レベルが高かったってみんな言うっす。
トップに上がれない選手はちょっと腐りながらですけど、「もういいっしょ」みたいな感じでサッカーやってる選手が多かったけど。
元々上手い選手が集まってて、みんな上手なんで、練習試合とかしても、Bチームでも余裕で勝っちゃうんです。
練習試合やっても、自分の世代ではマジで負けた記憶がないです。
昌平は周りのレベルがシンプルに高すぎて、俺思うんすけど、全国で一番レベルが高いっす。

高校時代はどうでしたか?
高校の時に自分、全然試合に出れなくて。
普通にサッカー辞めようかって、ちょっと思ってたんですけど。
高校の時の先生が、「お前サッカーしかないんだからさー」って。
良い意味でサッカーしかないんだから、サッカー続けるしかないでしょ?みたいに話してくれて。
一緒にBチームでやってた選手とすごい仲良くて、高校3年の時、大学にそいつの兄貴がいるから、そこの大学に行くってなって。
俺もそのタイミングで練習参加行ったら、運良く推薦もらえて。
(練習も厳しかったんじゃないですか?)<記者>
いや、昌平は全然練習しないっす。
高校サッカーっていうと、めっちゃ練習時間が長いイメージじゃないですか?
昌平は朝練もやっちゃいけないんですよ、文武両道の学校なんで。
週に2回、朝の1限目の前に「ゼロ限」っていう、英語の勉強の時間が8時からあるんですよ。
部活は午後だけ、しかも1時間半弱ぐらいだけでパパっと終わるんで。
「練習なげー」と思ったことはないです(笑)
大学も同じような感じだったんで、今の日本の学生サッカーはパパっとやると思いますね。
高校とかだと、長くやるところはあると思いますけど。

(まだみんなサッカーを続けてますか?)<記者>
高校卒業の時に辞める人多いっすね、ほとんど辞めたっす。
俺の高校から4人プロに行ったんですけど、大学でサッカー続けたのは10人ちょっとぐらいかな?
(高校の途中で辞める人は?)<記者>
途中で辞める人はほとんどいないです。
でも周りのレベルが高すぎて、みんな挫折して高校卒業で辞めていく(笑)
みんな、普通の大学生になってました。
道を外しそうになったってどういうこと?
もしかして、大学の時の引退ブログ読みました?
別に非行に走ったとか、道を外しそうになったわけじゃないです(笑)
特にそういう悪いことをしたわけじゃないです、結構まともにまともに生きてきました。
よく言われるっすけど(笑)
高校の時はベンチだったんで、選手権とか全国とか行ったりしても、試合とか見ないで、スタンドで友達とゲームとか、しりとりとか、ふざけたことばかりしてて。
「早く負けろ!」って思ってたっす。
悪い遊びじゃないですけど、ふざけて怒られたりしてたっすね。
テスト期間中に大雨の中、職員室の前で裸で相撲したりして。
そういう馬鹿な遊びは、めちゃめちゃしてたっす。
バカなことばっかりして、よく怒られたっすね。

家族もサッカーをしていましたか?
お父さんも少しサッカーしてて。
お兄ちゃんが3つ上で先にサッカーしてて、必然的に俺もサッカー始めたんで。
お兄ちゃんはそんな高いレベルでやりたいって、考えてなかったっぽいっすけど。
小さな頃はどうでしたか?
俺は結構、小学校の頃から強いチームでやりたかったから。
ずっとサッカー漬けでしたね、小学校の頃から。
周りの環境もあったかもしれないっすね。
小学校の頃から、すごい「勝利至上主義」っていうチームでやってたんで。
サッカーを楽しもうとか、そういうチームじゃなかったんで。
勝ちにこだわるチームだったんで、周りもそういう選手ばっかり。
小学校のチームメイトがプロになってたりするんで。
ちっちゃい時から、周りがそういう環境にあったんで、ってのもあるかもしんないっす。

俺が小学校の時代は、ギリOKの時代?それぐらいから体罰はダメになったんすけど、負けたらビンタとかされましたし。
ヘディングの練習も、めっちゃしたっす。
でもやっぱ小学校の時、ああいう練習してたから、今、背がちっちゃくてもヘディングはわりとできますし、自信あるっす。
小学校で、本当にメンタルが強くなったっす。
おかげで、今なんとかやれてます。
小学校の時の経験がでかかったっすね。
いつ伸びたと思いますか?
大学だと思いますね。
高校の時は試合に出れなくて、全然だったすけど。
大学は試合に出れるところ選んで。
それも埼玉だったんですけど、試合に出れるところに行こうと思って。
そこの大学行ってから、1年生から試合に出れて4年生まで。
やっぱ試合に出る、公式戦に出るって大事じゃないですか?
ちゃんと毎週コンスタントに試合に出て、ちょっとづつ成長してきた感じなんですよ。

大学生の自分が高校生の自分にアドバイスしたらAチームに行けた?
いや、それは無理っすね。
高校の時の自分は、シンプルに技術とか足りなかったですね。
大学に入って少しは伸びたと思うんですけど、いやー高校は厳しかったですね。
それこそ俺のポジションで出てた選手は、今J3でプレーしてるんで、まぁ多分無理でしたね。
高校では試合に出れなかったと思います。
大学卒業で辞めようとは思わなかった?
思ったこともあるっすけど、自分の友達はまだプロでやっている選手が多いんで。
今プロでやってる選手、何人いるんだろうな?
10人いかないぐらいかな?
Jリーグでやってるんで、そこのやつらに負けたくないですね。
1人レイソルと1人FC東京、負けたくないですね。
そいつらには届かなかったとしても、違う形でこっちで。
まだサッカー続けてる理由はそこかもしんないです。
まだ負けたくないっすよ本当に。

俺はエリートじゃないですけど、エリートって言われるような経歴なんすよ。
だけどチームでは12・13番目の選手だったし、いつもスタメンで中心でやってたわけじゃないんで、高校の時はずっとスタンドだったし。
大学であきらめる選手は多いっす、気持ちももちろんわかりますし。
辞める気持ちはわかるし、辞めようと思ったこともあるし。
誰の影響で上手くなったと思いますか?
同期で栃木SC行ったやつは、小学校のチームも一緒で、大学も一緒だったんですよ。
そいつは小学校でも俺と同じぐらいの立ち位置だったし、高校は3年間スタンドだったんですよ。
でもそれでも、そいつはプロ行ったんですよ。
すごい努力してて、そういうやつがプロになるんだなって、その時思ったっす。
元々上手かったし、シンプルに昌平のレベルが高かったってのもあると思うんすけど。
思えば、あいつがいたから、今があるのかな?
負けないように頑張ってきたっすね。

やっぱり反骨心って大事じゃないですか?
すごいやつがいて、俺ダメだなって思ったら終わりだから、そこで悔しいなって思うことが大事だし。
英語とかでも、バカにされて、英語しゃべれないから言い返せない、で落ち込む、だったらそれで終わりだと思うんですけど。
そこでじゃあ「こいつらに言い返してやる」くらい勉強してやろうって思ったら、やっぱ英語も勉強とか必然的にするだろうし、吸収していくと思うから。
そういう反骨心っていうのは、俺の中で大事にしてるポイントです。
上手くなった・続けてこられた要因があるとすれば何?
やっぱ単純にサッカー好きっすよね、サッカー大好きだし。
良い意味で、俺はサッカーしかないんで。
良い意味でサッカーがあるから、自分ってものを表現できるから。
もし俺がサッカーを辞めて就職してたら、多分何も取り得のない人間だったと思う。
「何かやってんの?」とか聞かれたら、サッカーしてますって言ったら、みんな「おっ!」てなるんですよ。
この歳でサッカーしてるのか、頑張ってるなって。
サッカーしてなかったら、こういう機会も無いじゃないですか?
頑張ってプレーしてなかったら、インタビューしようとも思ってもらえなかったと思うし。
(上手くなるのに仲が良い友達は要ると思う?)<記者>
仲が良い友達が居なくても、頑張ると思うんですけど俺は。
だけど同じ環境で育ってきて、上でやってるとか、まだ第一線で戦ってるやつらを見ると、俺は自分自身をまだまだだなって思うんで。
やっぱこの「差」があるわけじゃないですか?
俺は今ここで、そいつらは今、第一線で戦ってて。
同じ環境でやってきたにもかかわらず、この差が生まれてるっていうのは俺は悔しいんで、それはモチベーションになると思う。

(上手くなろうっていうスイッチはどこで入るの?)<記者>
小さい頃、プロになりたかったからじゃないですか?
みんな、プロになりたいじゃないですか?サッカー始めた頃って?
俺の居たチームの子たちとか、やっぱみんなそうだったと思うんですよ。
みんなプロになりたくて。
プロになりたいっていう、その目標があって、でそれに近いやつがいたら、悔しいなってなるじゃないですか?
特にそれが同級生だったりしたら。
いや負けたくねー、こいつとしたいなって。
それこそLalorの選手とマッチアップした時も、良い選手だから何もやらせたくねえなって。
俺がこいつに勝ちたいなって、気持ちがあったからこそ、そこに火がついたと思うし。
全部「負けたくない」っていう気持ちかもしんないです。
人それぞれですけど。
もし日本にいたらサッカーを続けていたと思いますか?
うーん、いやーわかんないなー。
続けてなかったかもしんないすね。
もうだから、2択だったと思います。
こっちに来て海外に出てサッカー続けるか、日本で就職して仕事に専念するかの2択だったと思いますね。
こっち来たからこそ、やっぱ続けれるかなって。
日本だともっと現実が見えちゃって、厳しかったかもしれないですね。
今から日本に帰ってサッカーをしようとは思わないですか?
思わないです。
(Jから声がかかっても?)<記者>
それはもちろん行くっすけど(笑)
引退はこっちで、海外で考えてます。
日本でプレーすることはないかなー?
日本に帰ってプレーしたいな、とはあんま思わないです。
こっちのほうがメリットあるし、こっちで最後は終わりたいかなって。
家族とかは日本戻ってきてやれよって。
兄貴とかはレッズファンだから、お前レッズ戻ってこいって言ってくれるっすけど(笑)
一番の目標としては、日本のプロでやりたいってのはあるっすけど、まぁ色々考えながらですね。


藤波堅也 / Kenya Fujinami
昌平高校、平成国際大学出身。
大学卒業と同時にオーストラリアのメルボルンへ。
2025年シーズンから、メルボルンのState League2、Mill Park SC加入。