メルボルンHeidelberg United FC・宮田あすか選手のインタビュー

メルボルンHeidelberg United FC・宮田あすか選手のインタビュー

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手インタビュー

メルボルンのサッカーリーグ、NPL (National Premier League) WomenのHeidelberg United FCで活躍している宮田あすか選手。

諦めかけていたサッカー。オーストラリア・メルボルンに来るという新たな道を開いて、上位リーグでサッカーを続けることになるという幸運を掴む。

とても綺麗な方で、インタビューをするこちらが緊張しました。

メルボルンに来て2ヶ月という短い時点でのインタビューですが、それだけに来たばかりの時の問題や不安、準備などは参考になるところがたくさんあります。

オースポ!

オーストラリアを選んだのはなぜ?

なぜオーストラリアへ?

ずっと海外に憧れがあって、私の好きな日本人のモデル・インフルエンサーの方が、アメリカに住んでいて。

海外にめっちゃ行ったりしてて、色々な海外の文化とか言語とか、そういうのに一杯触れているのを見て、なんかずっと海外への憧れがあって。

英語を喋れるようになりたいから、ワーホリがあって英語圏でって考えて、それでオーストラリアに行こうって。

オーストラリアは英語だし、留学には人気の国だし。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

サッカーは関係なかった?)<記者>

まったく考えてなかったです(笑)

私、オーストラリアでサッカーをするっていうのは、後のほうで決まりました。

最初、サッカーは関係無しに行こうと、普通にワーホリを使って行こうと思っていて。

サッカーをするって、本当に考えていなくて。

実は、大学の途中でサッカー辞めたんですよ、大学4年の最初の頃かな?

そこから半年ぐらい、ずっとサッカーやってなくって。

でもやっぱり海外に行きたいから、まぁとりあえず、ちょっと英語の勉強してみようかな?みたいな。

「ワーホリで海外に行こう!」っていうのが、ここに来たきっかけ。

サッカーでっていうのは、全然考えていなかったです。

オーストラリアでサッカーを再開したきっかけは?

友達がオーストラリアのサッカーを紹介してくれて、それがきっかけで。

大学の時にサッカーが楽しくなくなって、2回ぐらい休部とかもして。

部活に行きたくなくなって、それで辞めていたので。

中途半端な感じで終わっちゃってて、でもずっとやっていたので、やっぱりやりたいってなって。

気持ち良くサッカーを辞めた感じじゃなかったんで。

じゃあやるかー!って。

卒業してから来た?)<記者>

一応単位とかは取り終わってたんで。

ちょうど今月卒業ですが、卒業式は出ずに来ました(笑)

メルボルンを選んだのはなぜ?

オーストラリアならどこでも良かった?)<記者>

アバウトな感じで、ふわふわしてたんで。

頭ではこうしたいとか思うけど、しっかり考えてから行動に移せるタイプじゃないんで。

ふわっとしてて、とりあえずオーストラリア行こうって思って。

去年、私の仲良い子がメルボルンでサッカーしてて、「あすかも行った方がいいよ」って。

えー、じゃあ行こっかな?みたいな(笑)

サッカーがあるほうが、来るための手段といったらアレですけど、お仕事や住むところを紹介してもらえたり、色々良い点があると聞いたので。

ワーホリだけだと、ヒマになるっていうのは聞いてたんで、じゃあサッカーやるか!って(笑)

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
チームが決まるまでの経緯は?

去年サッカーをしていた友達に、エージェントさんを紹介してもらって、自分の今までの本当に良いプレー、良い感じのところをぎゅっと集めてプレー動画・ビデオを作って。

それをエージェントさんに送って、いろんなチームに照会してもらって。

メルボルンって、1つオファーが来たら、それに返事をしないと次のオファーが来ない?

だからいくつかのオファーを同時に見て、このチームが条件がいいから、ここにしますっていうのが出来なくて・・・

メルボルンの決まりではなく、おそらく利用したエージェントの方針だと思います)<記者>

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

最初にオファーをくれたチームは、NPLより1つ下のリーグで、シティからもちょっと遠いと。

遊ぶの好きなんで、私の条件的に、シティに近い方がいいかなーと思って、それも条件に入れて。

リーグのレベル的にも下だし、シティは遠しい、あんまり条件も良くなかったのかな、確か?

元々最初は、プレーするリーグを下げようかなって思ってたんですよ。

NPLの下?リーグ自体のレベルとかもよくわからないし。

でも友達が、「いや、あすかは下げない方がいい」って言われたんで。

大丈夫かなー?って思いながら。

まぁ次のオファーが来ることを願って、ごめんなさいって断って。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

次に来たHeidelbergが今のチームで、シティもちょっと近いー、リーグも上位のNPL。

しかもサッカーのスタイルが、めっちゃパスサッカーなんですよ、Heidelbergって。

私ずっとパスサッカーでやってきてたので、おーあるんだ!と思って。

オーストラリアのイメージは、ボーンと蹴って、フィジカルとスピードみたいなのだと思ってたから。

おーあるんだ!と思って、そこにめっちゃ惹かれて。

ホームステイ先を探してくれるとか、いろんな条件もすごい良くて、シティにも(交通機関)1本で行けるし、そこにします!って、2チーム目で決めました。

お給料や条件はどうですか?

お給料は、金額が試合の勝ち・負け・引き分けで少し違う。

でも日本に比べたら全然良い。

日本って絶対にお給料をもらえない。

もらえても勝利給、お小遣い程度っていうのを友達から聞いたことがあるんですけど。

どんぐらいとかわかんないし、絶対もらってるって言えないぐらいの金額。

そう考えると、ちょっと日本でやるメリットって無いかなって。

普通にお金とか、将来的に大事じゃないですか?

こっちに来る時に悩んだりとかは?

悩んではいないかな?

悩んだかどうかも覚えてないです(笑)

ありがたいことに、周りの人がみんな、否定的な言葉がまったく無くて、もう「行ってきなー!」って感じ。

ご家族も?)<記者>

いいじゃんいいじゃん!みたいな。

もうみんな本当に、あすかがしたいことをやりなー、みたいな。

しかも海外だから良い経験になると思うよって感じで。

やっぱり大学の時に、悩んでたことがいっぱいあったからこそ、なんかもう「好きなように」って言ってくれて。

私が4人兄弟の一番末っ子なんですけど、みんなサッカーも含めて色々応援してくれていて。

意見を優先してくれる感じなんで、悩まずですね。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

就活も一瞬したんですけど、なんか「今、働くのは違うなー」みたいな。

なんか卒業してすぐに、普通の会社で働きたくなくて(笑)

言われたことをやる、まぁいいけど、なんか違うなーって。

良い・悪い、意見はあると思うんですけど、就活せずに、今しかないだろ!って感じで決めました。

エージェントは使いましたか?

使いました。

こっち来ての身の回りのことを全部サポートしてくれたり。

仕事を探してくれたり、チームとのやり取りも、間に入ってやってくれるから、それはありがたいと思います。

来るまでの準備について

サッカーの情報はどうやって集めましたか?

友達から色々と聞いて、そこが情報源で。

他には、メルボルンの日本人選手のインスタを見たりとか、こんな感じなのねーって。

それ以外は、知り合いがいなかったら、情報は少ないかなーって思います。

結局だれかの友達とか、繋がりがある人がオーストラリアに来てるのかな?って思います。

当初、いつまで居る予定だった?

とりあえず考えてたのは今季1シーズン、9月までとか。

それで帰ろうかなっていう予定?

でもなんか、2年目もちょっと居たいかなー?って。

サッカーをやるかどうかはわかんないけど、普通にワーホリのセカンドビザ取ろうかなーって。

同じチームに残れば、2年目も多分残りやすいとは思うけど、まだわかんないからって思って。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
滞在の予算はどのくらい用意してきましたか?

全然持ってきてないですね。

45万円ぐらい。

2か月間くらい、これで過ごせたらいいかって。

すでにチームとの契約・ホームステイ先が決まっていて、要るのは食費・交通費・日用品代くらいかなと思ってて。

持ってきたお金で十分だと思った?)<記者>

最初、働くまでは、お金使えなかったです。

無くなるのが怖くて。

来た時・現在の英語力は?

ヤバい、全然無理!ヤバい!(笑)

英語は少しだけ勉強したんですよ、日本で英会話教室のNOVAに行って。

3ヶ月ちょっとぐらい?

一応、サッカーで来る気が無かったんで、そしたら英語めっちゃ要るじゃないですか?

だから英会話に行って。

英会話教室だと、先生とめっちゃ会話弾んでたんですよ。

アメリカとカナダの先生と良く話してたんで、多分、先生もゆっくり話してくれてて、発音が綺麗?で聞き取りやすかったんですけど。

こっちにきたら、しゃべるのが早いし、何言ってるのか本当にわかんなくて。

日本の英会話教室のあるあるで、海外から来た英語の先生自体が、日本人の英語の発音に慣れている・ゆっくりしゃべってくれる・話題が限られるので、現地に行くと英語がまったく聞こえない・通じないという現象ですね)<記者>

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

えー勉強してきたのにー!

ほんとに甘かったなって思いました。

自分の中ではイケるだろーって思ってたんですよ、正直なんとかなるだろうって。

でも実際は、聞こえないし、やっぱりテンポが早いから、話に入るタイミングも無いし。

英語を「持ってきた」と思ったら、全然持ってこれてなかった、なにも持ってこれてなかった(悲)

それがちょっと、ショックでしたね。

どうやって準備をしましたか?

いろんな情報をみて、これを持ってきたほうがいいとか。

TikTokとかにいっぱい出てるんで、めっちゃ見てました。

本とかネットとか、そういう情報はいっぱいあるので。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
特別に用意してきたもの

日本の化粧品、スキンケアは持ってきました。

それで荷物はパンパンになりました。

これ忘れたな?というものがあれば

服、長袖の服。

長袖長ズボン。

夏でも朝は寒いから、持ってきたほうが。

来た時が夏だったから、夏服ばっかり持ってきていて。

でももう全然使わない・・・

今年の夏は全然暑くならなかったですね)<記者>

現地で気付いた持ってきたほうが良かったものは?

本当に英語力、まず絶対に英語力アップ。

英語力が無くても生きてはいけるけど、絶対に勉強したほうが良いし、ボキャブラリーがあればあるほど良いかな?

いきなりの合宿から始まる

チームへの初参加はどんな感じで?

メルボルンに着いて、着いた次の日の夜に初めてチーム練習に行って。

その次にみんなに会う時は、キャンプだったんですよ、チームボンディング(懇親会)みたいな。

バララットで2泊3日で(メルボルンから車で西に1時間半ほど)

楽しみー!とか思ってたんですけど、行ったらやっぱみんなとずっと一緒にいるわけで。

ごはんとかも一緒で、しかもメルボルン・英語にも全然慣れてないのに、いきなり遠くの違うところに行ってるから。

ほんとにただ座って、笑ってるだけ。

話してる内容もよく分かんないし、それがこっちに来て一番きつかった。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

1対1で話すとかなら、相手もゆっくり話してくれるし、会話ができるんですけど。

みんなが輪になって話してたら、こっちはポツンって。

みんなが、わーって話している時に、多少内容を聞き取れたとしても、自分が話すタイミングが無い?

そんな中で私が話し始めると、みんな聞き取ろうとするから、グーっと注目されて、話しを止めて聞いてくれる感じ?

そうなるとこっちも緊張しちゃって、しゃべれないし申し訳ないというか・・・

あんまり気にしないほうがいいかもよ)<記者>

完璧にしゃべろうって思っちゃってるのかも。

ナーバスになりやすいんで。

キャンプはどんなところで?

家みたいなところ?

でも最初に一緒の部屋になった子が、結構優しくて。

その子とは、ちゃんと言葉もニュアンスで通じ合えるというか、なんというか、優しくしてくれて、それは大きかったですね。

みんな優しいし、たまに日本語を使ったりもしてくれるし。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
最初の試合とか練習はどうでしたか?

一番最初に試合をしたときは、相手の選手のマークの受け渡しとか、自分がどこに動けばいいかとか、ほんっとに何もわかんなくて。

一番最初の練習も、英語だから、めっちゃ簡単な練習内容なのに、めっちゃ難しく感じちゃって。

最初のほうは、困ったと言えば困ったけど、試合に入ったら、番号を言えば、「あたしこれ見るよ」って手を挙げたり。

センターバックの後ろの子が、めっちゃコミュニケーション取ってくれる子なんで試合では困らない。

どこに行くとか、どこで着替えるとかは?)<記者>

チームの子が送ってくれるし、一緒に行くから、そういうところは困ってないかな。

チームについて

チームはどうですか?

楽しいです、だいぶ慣れました!

みんな優しいし、コミュニケーションも取れますし、最初の時のように、1人でポツンってことはないです。

キャンプが良い経験で、来てすぐにチームの輪にずっといる状況だったので、そのおかげで結構チームに溶け込めました。

みんな話しかけてくれるし。

チームメイトの雰囲気は?

ほんとにみんな大人というか、精神的に大人な人が多いかなって。

落ち着いてると言えば、落ち着いてる。

ワイワイしてるけど、なんか落ち着いてる感じ。

イメージ的に、もっとすごい弾けてると思ったら、普通に落ち着いてて。

ちょうど良い感じで盛り上がるし、良い感じと言えば良い感じ。

みんな親切です。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
サッカーはどうですか?

楽しいけど、ムズイ、難しい。

細かい部分の意思疎通が難しい。

試合中はそんなに気にならない、イケるんですけど。

ミーティングとかが英語で、理解するのが難しくて。

私結構、足元でちょこちょこするのが好きなんですけど。

ポジションがNo.6っていう、ディフェンダーの前にいるところを主にやってるんですね。

そこってほんとにシンプルにやらなきゃいけないし、こっちであんまりボール持つ人っていないから。

まだ私自身がそれに慣れていなくて、そこにまず合わせないといけない感じですね。

ここのスタイルって、シンプル過ぎるくらいなんで、シンプルにやることが大事なんですけど。

自分のプレースタイル的に、まだちょっと触り過ぎちゃうときもあるから、それで怒られる。

「あすかー!」って、監督にめっちゃ叫ばれる(笑)

前回の試合は、攻撃的なポジションを求められていましたが

監督がNo.10で行けって叫んでましたね)<記者>

あっ監督、ごめんなさい!って(笑)

自分自身、ほんとに点を取る選手じゃなくて。

あの日(写真を撮りに伺った試合が)初めてですよ、あのポジションで頑張って点を取って。

日本でも組み立てとかアシスト担当で、いつもはNo.6で後ろ目に居るんですけど。

それに私自身が、点を取られるのが嫌で。

ちょっと、「あっ、ここ危なそう」って思ったら、自分のポジションを無視して下がっちゃって。

その時には、監督にめっちゃ叫ばれてました、「Asuka! Move! Move!」(動け・動け!)って。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
監督さんはどうですか?

良い監督です。

パッションが、気持ちがめっちゃ強い(笑)

でもたまに、え?これでいいの?って、ほんとにー?って思う時はあるけど。

日本語で紙に書いて渡してくれたり、めっちゃいい方、ちょっと面白い部分もあって。

気持ちが強いから、結構叫ぶ。

前情報でウチの監督は「叫ぶ」って聞いてたんですよ。

最初はそんな叫ばなかったんで、え?意外といいじゃんって思ったら、どんどん(笑)

チーム練習はどうですか?

練習は短く集中して、パーって、パってやめるから。

週3回1時間半が練習で。

そういう部分では、ちゃんとメリハリがあるから、私的にはちょうど良い。

ゆるいところは、今のところ無い感じ。

しっかりやって、パパっと一瞬で帰るっていう。

日本だと?)<記者>

日本は週1回オフで、練習もハードだから。

毎日2時間練習をやって、当たり前に学校に行って。

同じことを、今はできないかなって思う。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
チームの施設や環境は?

良いと思います。

こっちは基本が天然芝で、しかも綺麗。

グランドも環境も良いし、ジムもあって、クラブの中も綺麗で使いやすい。

私は使ったことはないですけど、フィジオも毎回います。

ただ私は、中学時代はクラブで、高校と大学は部活だったんで、多分、そこまで手が届いていないのかなって。

フィジオもいたけど、毎日ではなかったです。

そこと比べると、日本よりは良いと思います。

試合会場までの移動はどうしていますか?

チームメイトが送ってくれてます。

毎回試合の場所まで送ってもらうわけじゃないですか?

なんか申し訳なくないかなって思っちゃって。

最近車を買うかどうか迷ってて。

今だけかもわからないですけど、最近ちょっと2年目も考え始めてるんで、どうしようかな?と。

日本と違うところは何?

日本のサッカーとの違いは?

良く聞かれるのは、日本とオーストラリアのレベルの違い。

どっちが高いって聞かれるんですけど、なんかこっちっていうのが言えなくて。

それぞれの部分で、レベルの高いところが違うから。

日本は技術が高かったり、戦術的にもめっちゃ丁寧にやる。

メルボルンは、スピードとか身体的なフィジカル面とか、あとは気持ちの部分かな?

このボールを絶対取る!とか。

それこそ多分、気持ちが入ってて、ブーイングとか出ちゃうと思うんです。

バッチバチで、「HEY!」とか叫ぶ。

面白いです(笑)

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

日本はプレーが謙虚というか綺麗。

オーストラリアは、がっつりファイトしてる感じ。

そのレベルは、オーストラリアが高いかなと。

でもこっちに来てびっくりしたのは、みんなリフティングができない(笑)

それはびっくりしました。

でもその分、シュートとかめっちゃ強かったり、肉体的な面では本当に強いんで。

そこはもっとがんばらなきゃって思う部分ですね。

押し負けたりする?

なんかぶつかって、おっ!ってはなります。

押し負けないように頑張るけど、やっぱ日本よりは甘くないなって。

ぶつかったら、知らないままにあざが出来てたり。

日本でもあざはできるけど、あざの色が違う(笑)

あれ?これいつやったっけ?みたいな、やっぱり強い。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
日本人選手と対戦することもありますが

日本人、相手にしたくないんですよね。

ちょこちょこしてる(上手い)から、ディフェンスに行きにくい。

でもやっぱり、日本人には負けたくない!

オーストラリアの選手に対して行く時に100%だとしたら、120%ぐらいでディフェンスに行ってます(笑)

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

自分自身と今後について

今の自分自身のプレーに点数を付けるとしたら

55点。

単純にできていないところがいっぱいあるかな。

なんか、もっと自分自身に「こうしてよ!」「こうしろよ!」って思うことがいっぱいある。

まだ100%は出せてない感じ。

あたしはもっとこうしたいし、多分チームメイトも、もっとこうして欲しいってのがあるけど、うまくコミュニケーション取れてないから、完璧にはできてない。

だけどまあ多少、自分のプレースタイルも出せてるし、点も取れたから(笑)

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
対応できている?

必死にくらいついてる感じで。

多分、チームメイトは、もっと何か言いたげな感じ。

戦術的な面で細かいところは言いたそうだけれど、それを言ってくれる子もいて。

私が結構静かにやってしまうタイプなんで、それも多分良くないかな?

もっと意見を言ってやったほうが、良いとはわかってはいるんですが。

へこんだりする?

あーします、気にしやすい性格なんで。

なんか1個のプレーで、一喜一憂するわけじゃないですけど。

あとから頭の中でグルグルする。

自分のプレーに対して、「わっ!これ?!」とか。

上のリーグ(プロ)には行きたい?

うーん、まぁ機会があったらぐらいで。

でもそんなにめちゃくちゃ貪欲な感じじゃない?

ずっと続けてきたので、1年だけで終わるのはもったいし、もし上でプレーできるチャンスをもらえるのなら(笑)

もし他の国に行ける可能性があったら?)<記者>

英語圏がいいから、英語圏だったらいいかなって。

めっちゃ行きたいとかじゃないんですけど、スペインとかブラジルとかの「ザ・サッカー」というか、中だとどんな感じなんだろう?って最近は思います。

パスサッカーじゃないですか?スペインとか、ブラジルは結構もう面白い感じなんで、気になるっちゃあ気になります。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
ここでやりたいこと・表現したいことはありますか?

私のプレーを見に来てくれる人を増やしたい。

私のサッカーのモットーが、見てる人を楽しませるっていうこと。

面白いプレーを見せたい、楽しいって思ってもらえるようなプレーをするのが目標で。

面白い選手だなって思ってもらいたい。

サッカーはいつまで続けますか?

ここに来るまでは、本当はいつでも・いつ辞めてもよかったかな?

ここに来た時も、もうほんとに今シーズンだけって決めてたというか。

海外でやってみれればいいかなっーて感じでいたので。

まだ2か月くらいしかいないんですけど、結構オーストラリアが気に入ってて。

来季のことも、ちょっと考え始めてはいます。

オーストラリアのサッカー留学は勧める?

経験としてはめっちゃいい。

海外挑戦してみたいなら、絶対来て見てもいいと思う。

違う文化に触れるとか、経験としてはほんとに楽しいんで。

サッカーありきだからかもしれないんですけど、いろんな人とも関われるし。

でも、英語はヤバいなって(笑)

メルボルンでの生活について

メルボルンはどうですか?

めっちゃいいところ。

オーストラリア初めて来たときに思ったのが、自然が、緑が多いのが素敵だなと。

空がでかい!広いし青いし。

自然があってシティも近くて、過ごしやすい感じ。

あまり不便なところもなくて、特に困らない。

悪いところは?)<記者>

距離が遠い、なんでも遠い。

とにかく広いから、1つひとつが離れてる感じがするかな。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
物価はどうですか?

え??みたいな(何でも高くてびっくりするぐらい)

外食、それこそランチとかも。

日本だったらセット・ドリンク付きで1000円、1500円いかないぐらい?

こっちだと3000円ぐらいいっちゃう?

気軽に外食できない。

今、困っていることはありますか?

英語の面と車が無いこと、それがちょっとキツイ。

あとはお湯がめっちゃ熱いこと。

え?どういうこと?)<記者>

こっちってお湯、熱過ぎません?

蛇口とかシャワーで、お湯をピーって出すと・・・

日本は給湯器の設定で、給湯温度が決まっているから、シャワーで「熱い!」とかならないですよね。

こっちのお湯は、お湯だけ出したら触れない、火傷するくらい(笑)

オーストラリアはお湯だけだと熱湯、蛇口の回し具合で水を混ぜて温度を調節するのが主流ですね)<記者>

それ難しい、調節が(笑)

ホームシックにもなってなくて、まだ日本には帰りたいとは思ってないし。

本当に困ってない(笑)

今の周りの方というか、チームとかホームステイとかの環境が良いので。

そのおかげで、ありがたいことに、環境よく過ごせてるっていう感じですね。

今は忙しいから、なかなか何もできないんですけど、もし来年もここに居るなら、自分でシェアハウスとかに住んでみたいってのはあります。

ここに来て嬉しかったことは?

違う国の人と、しゃべったりしている自分を、なんか、「おーっ!すご!」というか。

極端に言えば違う人間?人種というか、それが英語で分かり合える?!

おー!ここで生きていけるんだ、どうにかなるんだ!っていうのが嬉しい。

「おー!」って自分自身に感動する(笑)

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
危ないと感じたことはある?

まだ危ないことには出会ってないけど、夜は結構暗いというか、街灯の明かりがあんまり無いんで。

駅からたまに、夜に帰って来る時とかは怖い。

何があるっていうわけじゃないけど、めっちゃ早歩きで帰ります(笑)

英語に触れる機会はありますか?

チームのサッカーと助っ人で行ってるフットサルに行けば、英語環境だから、そこぐらいかな?

でもいつか語学学校に行きたいって、目標はあります。

まだメルボルンに来て2か月ほどですが何処かへ行きましたか?

シティに何回か行って、ステートライブラリーとかカフェとか。

カモノハシがいる動物園(Healesville Sanctuary)、ワイナリーも一緒に連れてってもらって。

あとはセントキルダのビーチとか。

お仕事を始めてからは時間が無くて、平日はずっと仕事で4時までお仕事だから。

お金は貯まるし、ヒマよりはいいけど。

まぁ長い休みがあったら、シーズンが終わったら、どっかに行きたい。

遊びに行く時間もないですね?)<記者>

今は仕事とサッカーでいっぱいいっぱい。

仕事が忙しいのは今がピークで、それを過ぎたら、週3日・4日とかになるらしくて。

それを待ってます(笑)

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
日本に帰るまでにしたいことは?

気球に乗りたい!

私、空が大好きで、夕日とか朝日とかが大好きで。

朝に空を見ると、たまに気球が飛んでるんですけど、「わー、もう絶対乗りたい!」って、ツアーも調べてて。

あとはエアーズロックに行ってみたいかなって。

ゴールコーストにも行ってみたい、定番ですけど。

もう1つの目標は、カフェで働きたい。

英語力が要るけど。

ほんとに今の仕事が決まるまでは、カフェの仕事とか応募してたんですけど、全然連絡がもらえなくて。

他の仕事を探しても、今の仕事が忙しいんで、もうちょっと落ち着いたり、働く日数が減ったら、ちゃんと探したいなって。

採用してもらえるかはわからないけど。

実家には連絡していますか?

親は、私が家に居ないのに慣れ過ぎてて。

高校・大学も県外で、高校から家にはいないんで、寂しいけどもう慣れてる?

毎日は連絡してないけど、たまにしてます。

子供の頃から現在に至るまで

サッカーはいつから始めましたか?

小学校4年生ぐらいから始めました。

お兄ちゃんがやってて、一緒に付いて行っていて、それで始めた感じです。

はまってましたね。

ずっと楽しかったですか?

中学は割と自由に。

高校は、今振り返ると、当時は本当にしんどくて。

他の高校に比べたら厳しくないけど、中学までがゆるゆるだったんで。

高校は、朝練してから学校行って、午後練あってってなると、ハードだったし体もきついし。

それがしんどかったです、でもけどまぁ楽しかったんで。

高校も大学も、進学はサッカーで。

今のところ、サッカーで人生生きてます。

使えるものは使っとこうと。

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

大学は全国大会に出れる感じ、関東の1部リーグでやってて。

1年生の時とかは試合に全然出れなくて、それこそベンチ外の経験をして2年生から試合に出始めて。

高校は絶対に毎年全国大会に出る、3年の夏に3位になりました。

自慢っちゃあ自慢です(笑)

Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手
Heidelberg United FCでプレーする宮田あすか選手

宮田あすか / Asuka Miyata

聖和学園高等学校、神奈川大学出身。

大学卒業と同時に、そのままオーストラリアのメルボルンへ。

2024年のシーズンから、メルボルンの女子NPLリーグ、Heidelberg United FCでプレー。

宮田あすか選手の今後の活躍に応援お願いします

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