審判員の当日の流れ
審判員の当日の流れ
試合当日までにしておきたいこと
システムで割り当てられた試合は、同じ会場で2試合続けて審判といった形になっていることがよくあります。
なぜそうなるのか理解しがたいのですが、無理なスケジュールを入れてくることがあります。
例えば、最初の試合終了時間が10時10分にも関わらず、次の試合開始時間が10時になっているような時が良くあります。
良く考えればわかることですが、10時過ぎに試合が終わって、次の10時開始の試合に行くのは無理です。
試合後に書類に記入する時間を入れると、試合後に次の試合に行くまでは、最低でも10分~15分は必要で、2試合目の開始は絶対に遅れます。
同じピッチで次の試合をすることもありますが、場所によっては隣りのピッチであったり、歩いて数分かかるくらいの距離にある時もあります。
もし試合のスケジュールを見て、試合時間が重複する・間に合わない場合は、事前にクラブに直接連絡して、開始時間を遅らせてもらうほうが無難です。
2試合目の監督や親たちは、審判の担当試合がシステムで振り分けられている事情なんて知りません。
経験上、同じピッチで2試合目が行われる場合でも、開始が遅れると文句を言われることもありますし、隣りのピッチに遅れて行くことになれば、余計なクレームを言われるだけ損です。
先に手を打っておくことをお勧めします。
得点やカードを記録する審判用のミニノートは、支給されるものは記載内容が本当に雑です。
得点した時間や選手の番号を書いたりするには、整理されているほうが記入しやすく、試合後もわかりやすいです。
エクセルなどでわかりやすく作ったものを持参することをお勧めします。
また担当試合の詳細・場所もシステムで確認はできますが、ピッチ1・ピッチ6、西側ピッチ・東側ピッチなど、かなりあいまいな表現です。
ピッチに番号が書いてあることはほとんどありませんし、ピッチがたくさんある場所の場合は、当日早めに行って確認が必要です。
試合開始の30分前に到着
これは講習でも伝えられることですが、30分前には会場に到着しておくこと。
ただ子供の試合は別で、特に朝一番の試合などは、30分前に行っても人がまばらか誰もいません。
子供の試合で審判が1人の時は、知っている試合会場であれば15分くらい前でも十分です。
自分の担当する試合を確認する
担当試合のコーチ・チームマネージャーに挨拶をしておくと、後の流れもスムーズになります。
同じくらいの年代の試合が、隣りのピッチで行われることもありますので、早めに自分の試合場所を「必ず確認」しておきます。
実際にあった話ですが、「審判、待ってたよ、ここの試合だから」と言われて、審判をした後で、実は隣りの別の試合が自分の担当だった、なんてことがあります。
審判ルームで着替え
基本的には審判ルームが用意されているので、着替える必要があればそこで着替えます。
ただ結構人の出入りのある部屋、鍵がかかっていないこともあるので、貴重品は置いていかないほうが無難です。
試合開始前の確認
試合前にメンバー表のチェック、ゴール・ピッチのチェック。
メルボルンは芝生のピッチも多く、普段は一般に開放されている場所ですので、1試合目は特に要チェックです。
危ないものが落ちていたり、犬のうんこは当たり前のようにありますが、地面に穴が開いている時は、すぐに対応して埋めてもらってください。
ゴールネットがしっかり留まっておらず、穴が開いているときもあるので、プラスチックの結束バンドはあると役に立ちます。
実地講習の時にも話があるかもしれませんが、ゴール側面のネットが完全に塞がれておらず、ゴールの横からボールがゴールに入るということが、実際に自分の担当試合でもありました。
重要なのは、シンガードの着用チェックと、身に着けてはいけないもののチェック。
男子は時計くらいのものですが、女子はピアスや指輪・ネックレスなど、結構外し忘れています。
ホームゲームのチームがボールを用意しますが、これが試合球かと思うような、空気が足りないボールがよくあるので、ボールを押して空気圧も要チェックです。
副審(線審)を依頼する
主審1人で審判をする時は、副審(線審)は選手の親などが努めます。
両チームのチームマネージャーに尋ねて、その日の担当に線審の旗を渡して、立つ場所を指示します。
どちらに旗を揚げるのかも知らない人もいるくらいなので、オフサイドを正確に取れる人はあまりいません。
試合開始
開始時間通りに始めます。
両チームから代表を出してもらい、アウェイ側のチームに「Head or Tail?」と聞いてコイントスをします。
オーストラリアの硬貨は、王様・女王様の顔がある側がヘッド、その裏側がテイルになります。
キックオフ・陣地を選んでスタートです。
試合が終わったらお金の回収を忘れずに
審判ルームでもその場でも構わないので、両チームのマッチレコードを確認・記入をして終わりです。
チームマネージャーによっては、何も書いていない・書類を持参しない人もいるので、ちょっと時間がかかることもあります。
そして絶対忘れてはいけないのが、給料の「集金」をしておくこと。
ホームゲームのチームマネージャーが持参している、もしくはクラブの売店のどちらかで受け取れることがほとんどです。
マッチレコード確認の際に、お金がどこにあるか確認をしておきましょう。
年代・試合によっては、主審の場合はオンラインでゲーム結果の報告も必要です。
お金がもらえなかったら
担当や責任者がいない、売店が閉まっている・お金を用意し忘れていることもたまにあります。
こんな時はその場に残っても仕方がない、担当探しの時間ももったいないので、帰ってから管轄のFootball Victoriaの審判担当部に、受け取れなかった旨を報告します。
銀行の振込先などを記載したフォームなどを送って、後日Football Victoriaから振り込まれるように手配します。